住所と名前をきれいに書くコツ|ペン習字で最初に練習したい実用文字

住所と名前をきれいに書くコツを解説する記事のアイキャッチ

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役所の書類や宅配便の伝票に、自分の住所と名前を書くたびに、少し気が重くなることはありませんか。『人に見られる字なのに、毎回なんとなく崩れてしまう』という方も多いはずです。

結論から言うと、住所と名前をきれいに書くなら、自分の住所と名前に出てくる字だけを集めて練習するのがいちばんの近道です。この記事では、自分専用の練習リストの作り方と、名前・住所それぞれを整えて書くコツが分かります。

目次

住所と名前は、ペン習字で最初に練習したい字

先に結論

住所と名前は、大人がいちばん多く手書きする文字です。
書く字が毎回同じなので、練習した分がそのまま毎日の字に表れます。

ペン習字というと、ひらがなの「あ」から順番に練習していくイメージがありますよね。

もちろん、それも大切な練習です。

ただ、ふだんの生活で書く機会がいちばん多いのは、実は自分の住所と名前なんです。

住所と名前を書く場面書く頻度の目安読む人
役所や銀行の書類手続きのたび窓口の担当者
宅配便やフリマの発送伝票送るたび配達する人・受け取る人
職場の申請書・届け出必要なたび職場の担当者
子どもの学校の提出物学期ごとなど先生
はがき・手紙の差出人季節のあいさつなど受け取る相手

こうして並べると、住所と名前は「いろいろな人が読む字」だということが分かります。

書く字が毎回同じなので、練習した字がそのまま使えるのも大きなところです。

ペン習字の全体像は、ペン習字とは?で紹介しています。

講座でも最初に名前と住所から始めることがある

例えば四谷学院通信講座の55段階ボールペン字講座では、学習の最初に名前と住所の添削があると案内されています。

それだけ、名前と住所は実用の字として大事にされているんです。

自分の名前と住所の字から、自分専用の練習リストを作る

先に結論

自分の住所と名前を書き出し、出てくる字を種類ごとに分けると、練習する字が決まります。
ドリルを最初から全部やらなくても、ふだん書く字から整えていけます。

『ドリルを1冊終えたのに、住所を書くとやっぱり崩れる』という方は少なくありません。

ドリルには、自分の住所や名前に出てこない字もたくさん入っていますよね。

そこでおすすめなのが、自分の住所と名前の字だけを集めた、自分専用の練習リストです。

自分の住所と名前の字を書き出し、種類ごとに分けて練習リストを作る手順の図解
自分専用の練習リストの作り方
  1. 住所と名前を、郵便番号から部屋番号まで紙に書き出す
  2. 出てくる字を1字ずつ拾い、同じ字は1回だけ残す
  3. 拾った字を、名前・地名・数字・建物名などの種類に分ける
  4. お手本と比べて、形が崩れやすい字に印をつける
  5. 印のついた字から、1日に数字ずつ練習する

書き出してみると、意外と字の数は多くないことに気づけます。

字の種類ごとに練習のポイントを決める

拾った字は、次のような種類に分けて、それぞれの練習のポイントを決めておきます。

字の種類例練習のポイントの目安練習の順番の目安
名字の漢字自分の名字へんとつくりの幅、字の大きさ1番目
名前の字自分の名前名字とのバランス、ひらがなの大きさ2番目
都道府県・市区町村名「県」「市」「区」「町」何度も出てくる字なので形を固定する3番目
町名・地名の漢字住んでいる町の名前画数の多い字は横画の間隔をそろえる4番目
数字郵便番号・番地・部屋番号読み間違えられない形にする5番目
建物名マンション名・アパート名カタカナの大きさを漢字より小さめに6番目

名字と名前を最初にしているのは、住所より書く回数が多いからです。

署名や受け取りのサインなど、名前だけを書く場面もたくさんありますよね。

「県」「市」「区」「町」は何度も出てくる字

都道府県名や市区町村名に出てくる「県」「市」「区」「町」「丁目」などの字は、住所を書くたびに出てきます。

1字あたりの書く回数が多いので、形を一度固めておくと、住所全体の印象が安定します。

練習リストを作る時のチェック
  • 郵便番号から部屋番号まで、住所を省略せずに書き出したか
  • 同じ字は1回だけ残して、リストを短くしたか
  • 家族の名前を書く機会が多いなら、家族の名前の字も入れたか
  • 形が崩れやすい字に、印をつけたか

子どもの提出物などで家族の名前を書くことが多い方は、家族の名前の字もリストに入れておくと役立ちます。

練習リストの使い方

リストができたら、1日の練習で使う字を3〜5字ほど選びます。

選んだ字を何回か書いて、お手本と見比べたら、最後に住所と名前を通して1回だけ書いてみてください。

1字ずつの練習と、通して書く練習を毎回セットにすると、練習した字が住所の中でどう見えるかを確かめられます。

練習の週の目安練習リストから選ぶ字通し書きで確かめること
1週目名字と名前の字名字と名前の大きさのバランス
2週目「県」「市」「町」など住所に何度も出る字行がまっすぐ書けているか
3週目町名・地名の画数の多い字1字だけ大きくなっていないか
4週目数字と建物名のカタカナ欄の最後まで同じ大きさで書けたか

週ごとの区切りは目安なので、崩れやすい字が多い週は、同じ字を続けて練習してかまいません。

漢字の部品のバランスは、ペン習字の漢字で、名前や住所によく出る字の比率表とあわせて紹介しています。

名前をきれいに書くコツ

先に結論

名前は、名字と名前の大きさのバランスと、字の中心をそろえることで整って見えます。
名字と名前の間は、1字分より少し狭いくらいあけるのが目安です。

名前は、自分の字の中でいちばん人目に触れる字ですよね。

画数の多い名字や、ひらがなが入る名前など、人によって書きやすさも違います。

ここでは、どんな名前にも使えるコツを見ていきましょう。

名字と名前の大きさをそろえる

名字と名前は、どちらか一方だけが大きくならないようにするのが基本です。

ただ、画数の多い字と少ない字が並ぶ時は、まったく同じ大きさにするとかえって不自然になります。

画数の多い字はやや大きめに、少ない字やひらがなは控えめに書くと、自然なバランスに見えます。

名前の組み合わせ書き方の目安
画数の多い漢字が続く横画の間隔をそろえて、1字ずつを詰めすぎない
画数の少ない漢字が入るその字だけ小さめに書いて、中心をそろえる
ひらがなが入るひらがなを漢字より一回り小さく書く
同じ字が続く2字目を少しだけ小さく、形を変えずに書く

字の中心をそろえる

縦書きの名前は、すべての字の中心が一本の線の上にくるように書くのが目安です。

横書きの名前は、字の下の位置を一直線にそろえる意識で書くと、まっすぐに見えます。

中心がずれると、名前全体が傾いて見えてしまうんです。

名字と名前の間のあけ方

名字と名前の間は、1字分より少し狭いくらいあけると、読みやすくなります。

あけすぎると名字と名前が離れて見え、詰めすぎると一続きの名前のように見えてしまいます。

よくある失敗

記入欄が小さい時に、名前の後半がだんだん小さく詰まってしまうことがあります。
書き始める前に、名字と名前がそれぞれ欄のどこまでに収まるかを、目でざっと決めておきましょう。

ひらがなやカタカナが入る名前

名前にひらがなやカタカナが入る場合は、漢字より一回り小さく書くのが目安です。

ひらがなが漢字と同じ大きさだと、名前の中でそこだけ浮いて見えてしまいます。

カタカナは直線が多いので、ひらがなより少し小さめに、角をはっきり書くと引き締まります。

ひらがなの形の整え方は、ペン習字のひらがなで型ごとに紹介しています。

サインや署名のように速く書く時

受け取りのサインのように、名前を速く書く場面もありますよね。

速く書く時も、名字の1字目だけは丁寧に書くと、名前全体がきちんとした印象になります。

1字目で字の大きさと傾きが決まるので、残りの字も自然とそろいやすくなるんです。

住所をきれいに書くコツ

先に結論

住所は、行の中心をそろえ、数字を読み間違えられない形で書き、改行する場所を決めておくと整います。
住所が長い時は、番地の途中で行を変えないのが目安です。

住所は、名前より字の数が多く、漢字・ひらがな・カタカナ・数字が混ざります。

その分、1字ずつの形よりも、並べ方で印象が大きく変わるんです。

住所を書く時の行のそろえ方、改行の位置、数字の書き方を示した図解
住所を整えて書く手順
  1. 書く欄の大きさを見て、1行に入る字の数をざっと決める
  2. 改行するなら、番地のあとか建物名の前で区切ると決める
  3. 都道府県名から書き始め、字の中心か下の位置をそろえる
  4. 番地や部屋番号の数字は、ほかの字より少し小さめに書く
  5. 書き終えたら、行がまっすぐかを少し離れて確かめる

改行する場所を決めておく

住所が1行に収まらない時、どこで行を変えるかで読みやすさが変わります。

番地の「3丁目」と「12番」の間のように、数字の途中で区切ると読みにくくなりがちです。

建物名とその前で区切り、2行目は1行目より少し下げて書き始めると、すっきり見えます。

数字の書き方

住所の数字は、郵便番号・番地・部屋番号など、読み間違えられると困るものばかりです。

1と7、0と6などが見分けやすい形で書くことを優先しましょう。

数字の書き分け方は、ペン習字の数字で、間違えやすい組み合わせの表とあわせて紹介しています。

縦書きでは漢数字を使うことが多い

縦書きの住所では、番地を漢数字で書くことが多いです。
漢数字の「一」「二」「三」は横画の長さで区別するので、横画の長さを書き分けるのが目安です。

マンション名などカタカナの建物名

建物名は、カタカナや英字が続くことが多く、住所の中で字の大きさが乱れやすいところです。

カタカナは漢字より少し小さめにそろえ、字と字の間を詰めすぎないように書いてみてください。

長い建物名の時は、『全部書かなきゃ』と焦らず、書く欄の残りの幅を見てから字の大きさを決めると、最後まで同じ大きさで書けます。

「号室」や部屋番号の数字は、建物名の字と同じくらいか、やや小さめにすると、全体のまとまりが出ます。

記入欄の大きさに合わせて書く

住所と名前を書く欄は、場面によって大きさがまったく違いますよね。

欄の大きさに合わせて、字の大きさと詰め方を変えると、どの欄でも整って見えます。

書く欄字の大きさの目安気をつけること
役所や銀行の書類の記入欄欄の高さの7〜8割くらい枠からはみ出さず、上下に少し余白を残す
宅配便の伝票欄に合わせてやや小さめ複写式は筆圧を一定にして、数字をはっきり
封筒の宛名封筒の大きさに合わせて大きめ名前をいちばん大きく、住所は少し小さく
はがきの差出人宛名より小さめ宛名より目立たないようにする

はがきや封筒の宛名の字配りは、はがき・手紙の宛名書きでくわしく紹介しています。

独学で練習するか、名前と住所の手本がある講座を使うか

先に結論

住所と名前の練習は、練習リストとお手本があれば独学でも始められます。
自分の名前や住所の字のお手本が手元にない時や、自分の癖が分からない時は、手本と添削がある講座も選択肢になります。

独学で練習する時に困るのが、自分の名前や住所の字のお手本が見つからないことです。

ドリルには、自分の名字や住んでいる町の名前が載っているとは限りませんよね。

独学で進めやすいこと
  • 自分の住所と名前から練習リストを作る
  • 「県」「市」など何度も出てくる字の形を固める
  • 欄の大きさを変えて、通して書く練習をする
独学で迷いやすいこと
  • 自分の名前や地名の字のお手本が見つからない
  • 自分の字のどこがずれているか分からない
  • 名字と名前のバランスが合っているか判断しにくい

練習に使う道具と時間の目安

『毎日練習する時間なんてとれない』と思う方もいますよね。

住所と名前の練習は、字の数が限られているので、短い時間でも続けやすいんです。

住所と名前の練習に使うボールペンとマス目の用紙、赤ペンが置かれた机の様子
用意しておくと便利なもの
  • ふだん書類を書く時に使うボールペン
  • 十字の中心線が入ったマス目の練習用紙
  • 書類の記入欄に近い大きさの枠がある用紙
  • ずれに印をつけるための赤ペン

ボールペンは、0.5〜0.7ミリ前後が練習に使われることが多いので、目安にしてみてください。

ふだん使うペンと練習のペンをそろえておくと、練習した形をそのまま書類で出しやすくなります。

練習の時間の目安練習の内容
数分練習リストから3字ほど選んで書く
10分ほど練習リストの字と、住所と名前の通し書き
時間がある日縦書きと横書きの両方で、住所と名前を書く

独学では、こんなふうに行き詰まることがあります。

「名前を何十回も書いたのに、何かがしっくりこない」
「お手本がないから、どこを直せばいいのか決められない」

名前と住所の手本がもらえる講座の例

例えば四谷学院通信講座の55段階ボールペン字講座では、教材に監修者直筆の名前・住所の手本があると案内されています。

学習の最初には、名前と住所の添削もあります。

添削課題は全18回、標準学習期間は3ヶ月で、1日20分程度の学習が目安とされています。

講座の内容は四谷学院のペン字講座とは?でくわしく紹介しています。受講料などは公式サイトや資料で確認しておきましょう。

自分の名前の字の癖は、毎日書いている分、自分ではなかなか気づきにくいものです。

添削のある講座の資料を一度見ておくと、独学で続けるか講座にするかを比べて決めやすくなります。

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住所と名前の書き方でよくある相談

先に結論

住所と名前の練習は、教材の種類より「自分の字が入っているか」で選ぶと続けやすくなります。
名前と住所で筆記具を変えても、字の大きさと中心がそろっていればまとまって見えます。

ここでは、住所と名前の書き方についてよく寄せられる相談を3つ取り上げます。

自分や家族の名前と住所をきれいに書きたい。何で練習すればいい?

自分や家族の名前、住所をきれいに書きたいけれど、どの練習方法がいいか迷っている、という相談があります。

結論から言うと、どの教材を選ぶ場合でも、自分や家族の名前・住所の字が練習できるかを基準に選ぶのがおすすめです。

教材にその字が載っていなくても、この記事の練習リストを作れば、ふだん書く字から練習を始められます。

教材や方法自分の名前や住所の字の練習のしやすさの目安
市販のドリル・練習帳基本の字の練習が中心。自分の字は練習リストで補う
動画書き方の流れを見られる。自分の字があるかは内容による
名前と住所の手本がある講座自分の名前や住所の手本で練習できる

招待状の宛名を、名前だけ筆ペン、住所はペンで書いてもいい?

結婚式の招待状などで、名前だけを筆ペンで書いて、住所は普通のペンで書いてもいいのか、という相談もあります。

筆記具を分けること自体は、見た目のまとまりが取れていれば問題になりにくいです。

ただ、筆ペンの名前だけが大きく太く目立つと、住所とのバランスが崩れて見えます。

名前を住所より少し大きく書くのは自然ですが、字の中心をそろえ、名前が浮かないようにしてみてください。

正式なマナーが気になる場合は、式場や招待状の案内に合わせておくと安心です。

発送伝票の字を気にされるのがつらい

フリマアプリなどで発送する時に、伝票の住所や名前の字を気にされるのがつらい、という相談もあります。

伝票は小さな欄に速く書くことが多いので、ふだんより字が崩れやすい場面なんです。

伝票では、きれいさより先に、読み間違えられないことを優先してみてください。

数字の形をはっきりさせ、欄からはみ出さないように書くだけでも、受け取る人の印象はぐっと変わります。

『もっときれいに書けたら』という気持ちがあるなら、伝票に書く自分の住所と名前を、練習リストのいちばん上に入れておくのがおすすめです。

よくある質問

住所と名前をきれいに書くには、何から練習すればいいですか?

自分の名字から練習するのがおすすめです。書く回数がいちばん多く、名字が整うと住所と名前全体の印象が変わります。

名字と名前の間は、どれくらいあければいいですか?

1字分より少し狭いくらいが目安です。あけすぎると離れて見え、詰めすぎると一続きの名前に見えてしまいます。

住所が長くて1行に収まらない時は、どこで改行すればいいですか?

番地の途中では区切らず、建物名の前などで区切るのが目安です。2行目は1行目より少し下げて書き始めると、すっきり見えます。

書類の小さな記入欄に、住所をきれいに書くコツはありますか?

書き始める前に、欄のどこまでで書き終えるかを決めておくことです。字を欄の高さの7〜8割くらいにして、上下に少し余白を残すと読みやすくなります。

住所と名前の練習には、どのペンを使えばいいですか?

ふだん書類を書く時に使うペンで練習するのがおすすめです。ボールペンなら0.5〜0.7ミリ前後が練習の目安としてよく使われています。

まとめ

この記事の要点
  • 住所と名前は、大人がいちばん多く手書きする実用の字
  • 自分の住所と名前の字を書き出して、自分専用の練習リストを作る
  • 名前は、名字と名前の大きさのバランスと字の中心をそろえる
  • 住所は、改行の場所を決め、数字を読み間違えられない形で書く
  • 自分の名前の手本や添削がほしい時は、名前と住所から学べる講座も選択肢になる

まずは今日、住所と名前を郵便番号から部屋番号まで書き出して、出てくる字を拾ってみてください。

ペン習字ガイド

ペン習字ガイド 編集部

大人のペン習字の始め方、ひらがな・漢字・数字の書き方、ボールペン・万年筆・筆ペンの選び方、独学と通信講座での学び方、硬筆書写技能検定までを整理しているペン習字の情報サイトです。 公式サイト

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