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ペン習字の通信講座を調べ始めると、講座の数が多くて、どれも同じように見えてきますよね。
結論から言うと、通信講座は「添削の回数」「期間」「使うペン」「お手本の書きぶり」「検定とのつながり」「教材の形」の6つを並べると、自分に合うものが見えてきます。
この記事を読むと、主な講座の違いと、資料を取り寄せた時にどこを見ればいいかが分かります。
ペン習字の通信講座って、独学と何が違うの?
通信講座のいちばんの違いは、自分の字を他の人に見てもらえる「添削」があることです。お手本やテキストは市販の本でも手に入りますが、自分の癖に赤ペンを入れてもらえるのは講座ならではです。
『本を買って自分で練習するのと、そんなに変わらないのでは?』と思う方も多いはずです。
実は、練習の中身そのものは大きく変わりません。
お手本を見て、よく観察して、同じように書いてみる。この繰り返しです。
違いが出るのは、書いた後の「見直し」です。
自分の字は毎日見ているぶん、どこが崩れているのかに気づきにくいんです。横画が右下がりになっている、ひらがなが漢字と同じ大きさになっている、といった癖は、他の人に指摘されて初めて分かることも。
| 比べる点 | 独学(ドリル・本・動画) | 通信講座 |
|---|---|---|
| お手本 | 本や動画から自分で選ぶ | 講座のテキストにそろっている |
| 練習の順番 | 自分で決める | 段階ごとに組まれている |
| 見直し | 自分でお手本と見比べる | 添削で赤ペンが入る |
| ペースづくり | 自分次第 | 提出の区切りがある |
| 向く人 | 書く場面がはっきりしていて、自分で計画が立てられる人 | 自分の癖を知りたい人、区切りがあると続く人 |
例えばこんな場面です。
「住所を書くと、いつも右に流れていくんです」
「それは縦の中心線がずれているからかもしれませんね」
こうした一言があるだけで、次に何を直せばいいかがはっきりします。
もうひとつの違いは、練習の順番が決まっていることです。
独学だと、ついひらがなばかり、好きな漢字ばかりを練習してしまいがちです。講座では、基本の線からひらがな、漢字、実用の文と、順番に積み上げるように組まれています。
『何から始めればいいか分からない』という方には、この順番があるだけでかなり楽になります。
独学のやり方を詳しく知りたい方は、自宅でペン習字を独学する方法も参考にしてみてください。
通信講座を比べる6つのポイント
受講料は大事ですが、まずは中身で候補を2〜3講座に絞り、最後に各公式サイトや資料で受講料を確かめる順番がおすすめです。
講座を比べる時、なんとなく有名なところを選んでしまう方も少なくありません。
ただ、通信講座は数か月から1年ほど付き合うものです。始めてから『思っていたのと違う』とならないように、次の6つを順に見ていきましょう。

ポイント1 添削の回数
添削は、自分の字にプロの目が入る機会です。回数が多いほど、細かく直してもらえるチャンスが増えます。
ただ、回数が多ければいいとは限りません。提出のたびに課題を仕上げる時間が必要なので、自分の生活リズムで出し切れる回数かどうかも考えておきたいところです。
ポイント2 学習期間とサポート期間
「標準の学習期間」と「サポートを受けられる期間」は別に書かれていることが多いです。
標準の期間は、案内どおりに進めた場合の目安です。
サポート期間は、その期間内なら添削を出せる、という枠のこと。仕事が忙しい時期がある方は、サポート期間の長さも見ておくと安心です。
ポイント3 使うペン
ボールペンで学ぶ講座と、万年筆(ペン字ペン)で学ぶ講座があります。
普段の書類や宛名をきれいに書きたいなら、ボールペンで学ぶと練習がそのまま実用につながります。万年筆の線の強弱を楽しみたいなら、万年筆の講座が合います。
ポイント4 お手本の書きぶり
お手本の字は、講座ごとに少しずつ雰囲気が違います。すっきりした字、やわらかい字、線にメリハリのある字などです。
ここは好みが大きく出るところなので、資料の見本を見て「こんな字を書きたい」と思えるかどうかで決めて大丈夫です。
ポイント5 検定とのつながり
硬筆書写技能検定を目標にしたい方は、検定の推奨講座かどうか、検定対策の講座があるかを見ておきましょう。
検定について詳しくは硬筆書写技能検定の記事でまとめています。
ポイント6 教材の形
テキストだけで学ぶのか、動画や映像教材があるのかで、学びやすさが変わります。
手の動きやリズムは、文字だけでは伝わりにくいものです。書き順や筆の運びを目で見て覚えたい方は、映像教材のある講座が合っています。
- 添削の回数を、自分のペースで出し切れそうか確かめる
- 標準の学習期間とサポート期間を分けて見る
- ボールペンか万年筆か、使うペンを確かめる
- お手本の見本を見て、書きたい字か確かめる
- 検定を目指すなら、検定とのつながりを確かめる
- テキストだけか、映像教材もあるかを確かめる
主な通信講座を6つのポイントで並べてみました
順位はつけていません。同じ物差しで並べると、それぞれの講座の「得意な形」が見えてきます。受講料は変わることがあるので、各公式サイトや資料で確かめてみてください。
ここでは、ペン習字の通信講座としてよく名前が挙がる4つを、公式サイトで案内されている内容をもとに並べました。
| 比べる点 | 四谷学院 55段階ボールペン字講座 | パイロットペン習字通信講座 | 日ペン(日本ペン習字研究会)のボールペン習字講座 | ユーキャン 楽しいボールペン習字講座 |
|---|---|---|---|---|
| 添削の回数 | 全18回 | 全12回(毎月1回) | 公式で確認 | 12回 |
| 学習期間の目安 | 標準3ヶ月 | 1年間 | 公式で確認 | 標準10ヵ月 |
| サポート期間 | 12ヶ月(有料で延長あり) | 1年間の受講期間 | 公式で確認 | 受講開始から18ヵ月まで指導 |
| 使うペン | ボールペン | 主に万年筆(ペン字ペン) | ボールペン | ボールペン |
| お手本の書きぶり | 資料の見本で確認 | A・B・C系統から選ぶ | 資料の見本で確認 | 資料の見本で確認 |
| 検定とのつながり | 検定対策講座が別にある | 日本書写技能検定協会の推奨講座 | 公式で確認 | 公式で確認 |
| 教材の特徴 | 書き込み式テキスト、DVD、動画配信 | 初級・中級・上級の3段階、機関紙 | 競書誌「ペンの光」を発行 | テキスト6冊、字配り用下敷きなど |
| 受講料 | 公式で確認 | 公式で確認 | 公式で確認 | 公式で確認 |
表にすると、ずいぶん形が違いますよね。
短い期間で集中して基本を固めたいのか、1年かけて万年筆でじっくり学びたいのか。この違いだけでも候補はかなり絞れます。
パイロットペン習字通信講座の系統は、以前はA・B・C・Dの4つから選べると案内されていましたが、D系統は2026年10月末で閉講予定と案内されています。申し込み前に最新の案内を確かめてみてください。
四谷学院の55段階ボールペン字講座
小さなステップで1つずつ進める「55段階」の作りが特徴です。
名前と住所の添削から始まり、基本の点画、ひらがな、漢字、実用文書と進みます。1日20分程度が目安と案内されているので、仕事のある方でも時間を作りやすい組み立てです。
詳しい流れは四谷学院のペン字講座の記事で紹介しています。公式の案内は四谷学院通信講座 ペン字講座で見られます。
パイロットペン習字通信講座
株式会社パイロットコーポレーションが運営する講座です。
1年間で、毎月1回の添削を受けながら初級・中級・上級へ進みます。主に万年筆を使い、楷書から始めて行書・草書へと段階的に学んでいきます。
内容はパイロットのペン習字通信講座の記事でもまとめています。公式はパイロット ペン習字通信講座です。
日ペンのボールペン習字講座
日本ペン習字研究会は昭和7年に創立された団体で、現在は「がくぶん」の通信講座のひとつとして講座を提供しています。
競書誌「ペンの光」の発行や講習会・展覧会なども行っています。
添削の回数などは公式サイトで確かめてみてください。くわしくは日ペンのボールペン習字の記事で紹介しています。
ユーキャンの楽しいボールペン習字講座
標準学習期間は10ヵ月で、添削は12回と案内されています。
メインのテキストに加えて、実用手本集や手紙文例集、字配り用の下敷き、練習帳などの副教材がそろっているのが特徴です。
自分に合う講座はどれ?目的別の選び方
「何のためにきれいに書きたいか」で選ぶと迷いにくくなります。書く場面がはっきりしているほど、合う講座もはっきりします。
『結局、自分にはどれがいいの?』という声が聞こえてきそうです。
ここでは、よくある目的ごとに、見ておきたいポイントを並べてみました。
| こんな目的なら | 重視したいポイント | 合いやすい講座の形 |
|---|---|---|
| 書類や宛名をすぐにきれいにしたい | 使うペン・期間 | ボールペンで、短めの期間で基本を固める講座 |
| 万年筆で味のある字を書きたい | 使うペン・お手本の書きぶり | 万年筆で学び、書きぶりを選べる講座 |
| 検定の合格を目標にしたい | 検定とのつながり | 推奨講座や検定対策講座 |
| 自分のペースで長く続けたい | サポート期間・添削の回数 | サポート期間が長めの講座 |
| 映像で手の動きを見たい | 教材の形 | 動画やDVDのある講座 |
例えば、子どもの学校の書類や職場の宛名書きなど、毎日のようにボールペンを使う場合を考えてみましょう。
この場合は、普段使うボールペンで練習できる講座のほうが、学んだことをそのまま使えます。
一方で、手紙を万年筆で書くのが夢という方なら、少し時間をかけてでも万年筆の講座を選ぶ価値があります。
- きれいに書きたい場面を3つ書き出す(宛名・のし袋・書類など)
- その場面で使うペンを確かめる
- 6つのポイントのうち、譲れないものを2つ選ぶ
- その2つに合う講座を2〜3つに絞る
- 資料を取り寄せて、お手本の字を見比べる
資料請求で比べる時に見ておきたいところ
候補が絞れたら、資料で中身を確かめます。
見ておきたいのは「お手本の字」「1回の課題の量」「添削の返し方」の3つです。ここを見ておくと、申し込み後のギャップが小さくなります。
通信講座の多くは、無料の資料請求ができます。
『資料を取り寄せると、しつこく勧誘されそう』と心配な方もいますよね。資料は比べるための材料と割り切って、気になる講座だけに絞って取り寄せれば大丈夫です。
複数の講座の資料をまとめて取り寄せて、机の上に並べて比べるのもひとつの方法です。同じ日に並べて見ると、字の雰囲気の違いがよく分かります。
- お手本の字を見て、「この字を書きたい」と思えるか
- 1回分の課題の量が、自分の時間で仕上げられそうか
- 添削で赤ペンがどのくらい入るのか、見本があるか
- 提出の方法(郵送など)と返ってくるまでの流れ
- 受講料と支払い方法、サポート期間の延長の条件

受講料だけで決めてしまい、お手本の字が好みに合わずに続かなくなることがあります。お手本の字は毎日見るものなので、好きになれるかどうかを先に確かめておきましょう。
知恵袋でよくある相談に答えます
通信講座の悩みで多いのは「本当に上手くなるのか」「教室と比べてどうか」「どれを選べばいいか」の3つです。ここでは、閲覧数の多い相談を要約して答えます。
子どもの頃から字に自信がなく、教材や講座のおすすめを知りたい
40歳を前に、子どもの頃からの字のコンプレックスをなんとかしたい、という相談です。
結論から言うと、「おすすめ」は人によって変わります。まずは、きれいに書きたい場面を思い浮かべてみてください。
学校の書類や宛名が中心ならボールペンで学ぶ講座、手紙を楽しみたいなら万年筆の講座が候補になります。そのうえで資料のお手本を見比べ、書きたいと思える字の講座を選ぶのが近道です。
通信講座で本当に上手くなる?教室に通わないとダメ?
『通信だと、ちゃんと伝わるのかな』という不安ですよね。
通信講座でも、添削の赤ペンで「どこをどう直すか」は具体的に伝わります。教室との違いは、目の前で手の動きを見てもらえるかどうかです。
手の動きは、動画やDVDのある講座で補えます。近くに教室がない方や、決まった時間に通うのが難しい方には、通信講座のほうが続けやすいこともあります。
30代半ばから、今さら始めても遅くない?
社会人として字をきちんとしたい、と考えて講座を検討している方の相談です。
遅いということはありません。硬筆書写技能検定にも年齢の制限はなく、大人になってから学び始める方は多くいます。
大人には「書く目的」がはっきりしているという強みがあります。名前と住所など、毎日書く字から整えていくと、変化を実感しやすいはずです。
行書や縦書きは自分には要らない気がする
通信講座や市販の本は、行書や縦書きの練習が多くて、自分には必要ないものが多すぎるのでは、という相談です。
その気持ちはよく分かります。横書きのメモや書類が中心の方なら、楷書の横書きだけで十分と感じますよね。
ただ、宛名やのし袋、お礼の手紙など、縦書きで書く場面は意外と残っています。行書も、速く書いても読みやすい字に近づくための練習として役立ちます。
もし本当に横書きの実用だけを身につけたいなら、講座の資料で「何をどの順で学ぶか」を見て、実用文字の割合が多いものを選んでみてください。
| 書く場面 | 主に使う書き方 | 講座で見ておきたい内容 |
|---|---|---|
| 書類・メモ・申込書 | 楷書の横書き | 名前・住所・数字の課題 |
| 宛名・のし袋 | 楷書の縦書き | 封筒やはがきの字配り |
| お礼の手紙 | 楷書か行書の縦書き | 手紙文の実践課題 |
| 速く書くメモ | 行書 | 行書の基本の課題 |
添削の課題でお手本をなぞったものを出すと、自分の癖が見えなくなるので、指摘を受けることがあります。課題は自分の手で書いたものを出しましょう。
通信講座を続けるためのコツ
続けるコツは、「練習する時間」と「提出する日」を先に決めておくことです。気合いより仕組みで続けるほうがうまくいきます。
『申し込んだのに、テキストが積みっぱなしになったらどうしよう』と思う方もいるはずです。
実は、通信講座でいちばん多いつまずきは、字の難しさよりも時間の確保なんです。
| よくあるつまずき | 続けるための工夫 |
|---|---|
| 練習の時間が取れない | 朝や寝る前など、毎日同じ時間に10〜20分だけ机に向かう |
| 課題の提出が遅れる | カレンダーに提出日を書き、その1週間前から清書を始める |
| 上達が実感できない | 最初に書いた名前と住所を取っておき、ひと月ごとに見比べる |
| お手本どおりに書けず落ち込む | 1回の練習で直すところを1つに絞る |
例えばこんな工夫です。
「今日は横画を少し右上がりにすることだけ意識しよう」
このように、1回の練習で意識することを1つにすると、短い時間でも手応えが残ります。
- 届いたら、まず名前と住所をいつもどおりに書いて保存する
- テキストの最初の段階を、毎日少しずつ進める
- 1回目の課題を早めに出して、添削の返り方を知る
- 赤ペンの指摘を1つ選び、次の練習で集中して直す
自分の字の癖は、自分ではなかなか気づけないものです。だからこそ、添削で一度プロの目を通してもらうと、練習の方向がはっきりします。
まずは気になる講座の資料を取り寄せて、お手本の字や添削の見本を見比べておくと、自分に合うかどうか判断しやすくなります。
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よくある質問
ペン習字の通信講座はどのくらいの期間で終わりますか?
講座によって違います。標準の学習期間は、短いもので3ヶ月、長いものでは1年間ほどと案内されています。サポート期間とあわせて確かめておくと安心です。
ボールペンと万年筆、どちらの講座を選べばいいですか?
普段の書類や宛名をきれいにしたいならボールペン、万年筆の線の強弱を楽しみたいなら万年筆の講座が合います。きれいに書きたい場面で使うペンで選ぶのがおすすめです。
受講料はどこで確かめられますか?
受講料や支払い方法は変わることがあるので、各講座の公式サイトや取り寄せた資料で確かめてみてください。
通信講座と独学は、どちらから始めるのがいいですか?
書く場面がはっきりしていて、自分で計画を立てられるなら独学からでも始められます。自分の癖が分からない方や、区切りがあるほうが続く方は通信講座が向いています。
硬筆書写技能検定を受けたい場合はどう選べばいいですか?
検定の推奨講座や、検定対策の講座があるかを見ておきましょう。検定の級や試験時間は硬筆書写技能検定の記事でまとめています。
まとめ
- 通信講座と独学のいちばんの違いは添削があること
- 添削の回数、期間、使うペン、お手本の書きぶり、検定とのつながり、教材の形の6つで比べる
- 主な講座は形が違うので、目的に合わせて2〜3つに絞る
- 資料ではお手本の字、課題の量、添削の返し方を見ておく
- 続けるコツは練習の時間と提出日を先に決めておくこと





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