パイロットのペン習字通信講座とは?内容と初心者の始め方

パイロットのペン習字通信講座の内容と始め方を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が講座・メーカーの公式サイトや公的機関などの公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に通信講座の資料請求への案内(広告)を含みます。

パイロットのペン習字が気になっているけれど、万年筆で1年間と聞くと、初心者でもついていけるのか不安になりますよね。

結論から言うと、パイロットペン習字通信講座は、毎月1回の添削を受けながら1年かけて楷書から行書・草書へ進む、じっくり型の講座です。

この記事を読むと、1年間の流れと、初心者が始める前に準備しておきたいこと、ボールペン中心の講座との違いが分かります。

目次

パイロットペン習字通信講座ってどんな講座?

先に結論

株式会社パイロットコーポレーションが運営する通信講座で、日本書写技能検定協会の推奨講座と案内されています。期間は1年間、添削指導は全12回(毎月1回)で、主に万年筆(ペン字ペン)を使って学びます。

『パイロットって、ペンのメーカーじゃないの?』と思った方もいるかもしれません。

そのとおりで、筆記具のメーカーであるパイロットが運営しているペン習字の講座です。講座名には〈わかくさ〉という名前がついています。

項目内容
運営株式会社パイロットコーポレーション
期間1年間
添削指導全12回(毎月1回)
段階初級・中級・上級の3段階
主に使うペン万年筆(ペン字ペン)
書きぶりA・B・C系統から選ぶ
級位パイロット独自の級位(10級〜七段)
届くもの毎月の機関紙「わかくさ通信」
受講料公式サイト・資料で確認

新規入会者には「パイロットデスクペン極細字(EF)」がプレゼントされると案内されています。万年筆を持っていなくても始められるのは、初心者にはうれしいところですね。

系統って何?

この講座では、お手本の書きぶりを系統から選べます。以前はA・B・C・Dの4つから選べると案内されていましたが、現在の案内ではA・B・C系統が提供されていて、D系統は2026年10月末で閉講予定とされています。

系統ごとの違いは、見本を見比べて選ぶのがいちばん確かです。選び方はパイロットペン習字の系統の選び方で詳しく紹介しています。

1年間の流れを時間軸で見てみよう

ここが大事なところです

毎月1回の提出が12回続くのがこの講座のリズムです。初級の楷書から始まり、中級、上級へと段階的に行書・草書に進みます。月ごとの区切りがあるので、ペースをつかみやすい作りです。

1年と聞くと長く感じますよね。

ただ、月に1回の提出という区切りがあると、1年はあっという間です。ここでは、1年をどんなふうに過ごすのかを時間軸でまとめてみました。

時期の目安段階主に学ぶことこの時期に意識したいこと
受講スタート前準備教材と道具をそろえる今の字で名前を書いて残しておく
1年の前半初級楷書の基本線の向きと字の中心をそろえる
1年の中ごろ中級楷書を固めつつ行書へ速く書いても形が崩れない字にする
1年の後半上級行書・草書へ広げる文章全体の流れと字配り
毎月提出添削課題を1回出す赤ペンの指摘を翌月の練習テーマにする

時期の分け方は目安です。実際の課題の順番は、届くテキストと案内で確かめてみてください。

パイロットペン習字通信講座の1年間を初級・中級・上級の流れで示した図解

受講は申込みの翌月から

申込み月(決済完了月)の翌月から受講がスタートすると案内されています。

『思い立った日にすぐ始めたい』という方は、少し間が空くことを知っておくと安心です。その間に、今の字で名前と住所を書いておいたり、ペンの持ち方を確かめたりしておきましょう。

毎月の「わかくさ通信」

毎月、機関紙「わかくさ通信」が届きます。

月に1回、講座から何かが届くと、それだけで「今月も書こう」というきっかけになります。独学だと途切れがちなリズムを、外から作ってくれる仕組みですね。

届いた日を「その月の練習を始める日」と決めておくのもおすすめです。カレンダーに提出日と一緒に書いておくと、1か月の流れが見えやすくなります。

級位があると目標が立てやすい

パイロット独自の級位(10級〜七段)が授与されると案内されています。

上達は自分では分かりにくいものです。級という形で進み具合が見えると、「次はここまで」と目標を置きやすくなります。

楷書・行書・草書はどう違う?

この講座では、楷書から始めて行書・草書へと進みます。3つの違いを、ざっくり押さえておきましょう。

書体どんな書き方か日常で使う場面
楷書一画ずつ区切って書く書類、宛名、申込書
行書点画がつながったり省かれたりする手紙、速く書くメモ
草書さらに大きく省いたり形を変えたりする作品づくり、手紙の一部

『草書まで必要なの?』と思う方もいるかもしれません。

普段の書類なら楷書だけでも十分です。

ただ、行書や草書を学ぶと、線の流れや字のつながりへの理解が深まり、楷書もやわらかく見えるようになることがあります。くわしくは楷書と行書の違いで紹介しています。

初心者でもついていける?始める前に知りたいこと

先に結論

初心者でも始められますが、テキストの分量は多くないと感じる人もいます。足りないと感じた分は、自分で練習量を足していく講座だと考えておくと、ギャップが小さくなります。

パイロットペン習字は、初心者が受けても大丈夫なのか、という声はよく見かけます。

『テキストが薄くて、練習が足りない気がする』と感じる方もいるんです。これは講座が悪いというより、1か月に1回の提出に向けて、自分で練習を重ねていく作りだからです。

例えばこんな進め方です。

「今月の課題の字を、毎日1行ずつ書く」
「月末の週は、清書だけに使う」

課題を軸にして、毎日の練習を自分で組み立てると、テキストの分量だけでは足りない分を補えます。

パイロットペン習字の初心者が確かめておきたいこと
  • 万年筆の持ち方とペン先の向きを、書き始める前に確かめた
  • 1か月の中で、練習と清書の時間を分けて考えた
  • テキストの課題を、自分で毎日の練習に割り振った
  • 書きたい字に近い系統を、見本で選んだ
  • 最初の字を残して、変化を見比べられるようにした

万年筆が初めてでも大丈夫?

主に使うのは万年筆ですが、初めての方も多い講座です。

万年筆は、ボールペンのように強く押しつけなくても、軽く滑らせるだけでインクが出ます。最初はこの軽さに慣れることから始めましょう。

ペン先には表と裏があるので、向きを確かめてから書くのも大事なポイントです。万年筆の書き方はペン習字に万年筆はおすすめ?で詳しく紹介しています。

普段の練習はどのペンで書く?

普段の練習も、講座で届いたペンを使うのが基本です。

課題と同じペンで練習しておくと、提出の時に線の太さや滑り具合が変わらず、練習の成果がそのまま出せます。パイロットのペン習字向けのペンについてはパイロットのペン習字ペンの記事で紹介しています。

最初の1か月の練習メニュー

初心者がつまずきやすいのは、最初の1か月です。万年筆に慣れることと、提出のリズムをつかむことを同時にやるので、少し忙しく感じるんです。

ここでは、1日15分ほどを目安にした練習メニューの例をまとめました。時間は目安なので、生活に合わせて変えてみてください。

曜日練習の中身ねらい
月・火横画と縦画を数本ずつ書く万年筆の軽い書き心地に慣れる
水・木課題に出てくるひらがなを書く丸みと大きさをつかむ
金課題に出てくる漢字を書く字の中心をそろえる
土1週間分の練習を見返す苦手な字を1つ選ぶ
日休み、または苦手な字だけ無理なく続ける

例えばこんな一言を、練習帳の端に書いておくのもおすすめです。

「今週は、ひらがなを漢字より一回り小さく」

その週のテーマが目に入ると、短い時間でも練習の質が上がります。

よくある失敗

万年筆で強く書いてしまい、線が太くなったりインクがかすれたりすることがあります。ペン先を紙に乗せて、軽く滑らせる感覚を意識してみてください。

ボールペン中心の講座とどう違う?

先に結論

いちばんの違いは使うペンと期間です。万年筆で1年かけて楷書から行書・草書まで広げたいならパイロット、普段のボールペンの字を短めの期間で整えたいならボールペン中心の講座が合います。

『ボールペンの講座と、どっちがいいの?』と迷う方も多いはずです。

ここでは、パイロットペン習字通信講座と、ボールペン中心で学ぶ講座の一例として四谷学院の55段階ボールペン字講座を並べてみました。どちらがいいという話ではなく、形の違いを見るための表です。

比べる点パイロットペン習字通信講座四谷学院 55段階ボールペン字講座
主に使うペン万年筆(ペン字ペン)ボールペン
期間1年間標準3ヶ月(サポート12ヶ月)
添削全12回(毎月1回)全18回
進み方初級・中級・上級、楷書から行書・草書へ名前と住所から、小さな段階で実用文書・手紙へ
書きぶりA・B・C系統から選ぶ資料の見本で確認
映像教材公式で確認DVD教材、動画配信
受講料公式で確認公式で確認
パイロットペン習字が合いやすい人
  • 万年筆で線の強弱を楽しみたい
  • 1年かけてじっくり続けたい
  • 行書や草書まで広げたい
  • 書きぶりを系統から選びたい
ボールペン中心の講座が合いやすい人
  • 普段のボールペンの字を整えたい
  • 短めの期間で基本を固めたい
  • 名前や住所など実用の字から始めたい
  • 映像で手の動きを見て覚えたい

万年筆で学んだことは、ボールペンにも生きる?

『万年筆で練習しても、普段のボールペンの字は変わらないのでは?』という疑問もよく聞きます。

結論から言うと、字の形の考え方はそのまま生きます。

横画を少し右上がりにする、字の中心をそろえる、ひらがなを漢字より小さくする。こうしたことはペンが変わっても同じです。

違いが出るのは線の出方です。

万年筆は力を抜くと線が細く、ボールペンは押す力で線が変わります。講座の課題は万年筆で、普段のメモはボールペンで、形だけを意識して書いてみると、両方に慣れていけます。

例えば、職場の書類や宛名をボールペンで書くことがほとんどの場合を考えてみましょう。

この場合、万年筆で学んだことをボールペンに置き換える必要があります。形の考え方は同じですが、線の出方が違うので、少し慣れが必要です。

一方で、手紙を万年筆で書きたいという目的なら、最初から万年筆で学べるのは大きな強みです。

他の講座とも比べたい方はペン習字の通信講座の選び方で、6つのポイントで並べています。

ボールペンで学びたい場合の選択肢

普段の字はボールペンがほとんど、という方は、ボールペン中心で学べる講座も比べておくと安心です。

自分の字の癖は、自分ではなかなか気づけないものです。どちらの講座を選ぶにしても、添削のある講座の資料を見て、お手本の字や学ぶ順番を比べておくと判断しやすくなります。

四谷学院通信講座(PR)

自分の字の癖を、添削で直してみませんか

四谷学院通信講座の55段階ボールペン字講座は、標準学習期間3ヶ月・添削課題は全18回。名前と住所の添削から始まり、基本点画・ひらがな・漢字・実用の手紙やハガキまで、小さなステップで順に学べると案内しています。

無料ボールペン字講座の資料を請求する(無料)

受講料・支払い方法・サポート期間の詳細は公式サイトでご確認ください。

知恵袋でよくある相談に答えます

先に結論

パイロットペン習字まわりでは、「初心者向けではないのでは」「1年続けたけれど上達が分からない」「練習もキットのペンで書くべきか」といった相談が多く見られます。閲覧数の多い相談を要約して答えます。

テキストが薄くて、初心者向けじゃない気がする

字に自信がなくて受講したものの、テキストのページが少なく、練習回数も少なくて戸惑った、という相談です。

そう感じるのは自然なことです。1か月に1回の提出に向けて練習する作りなので、テキストに書かれた分だけでは練習量が足りないと感じやすいんです。

おすすめは、課題の字を自分で毎日の練習に割り振ることです。

例えば、課題に出てくる字を1日1行ずつ書き、週末にまとめて見直す。こうするとテキストの分量以上に手を動かせます。

1か月の時期やること
1週目課題の字をお手本と見比べ、形の特徴を書き出す
2週目課題の字を毎日1行ずつ練習する
3週目苦手な字だけを集めて練習する
4週目清書して提出する

1年ほど受講しているけれど、上達しているのか分からない

通信制のペン習字講座を1年ほど続けているものの、上達の実感がない、という相談です。

『こんなに続けたのに』と不安になりますよね。

実は、上達は毎日見ている本人にはいちばん分かりにくいものです。最初に書いた名前や住所を残しておき、今の字と並べてみると、変化が見えることも多いです。

それでも変化が見えない時は、添削の赤ペンを読み返してみてください。同じ指摘が何度も入っているところが、次に集中して直すポイントです。

普段の練習も、キットのペンを使うべき?

受講スタート時に届いたキットのペンで、普段の練習もしたほうがいいのか、という相談です。

結論から言うと、課題と同じペンで練習するのがおすすめです。ペンが変わると、線の太さやインクの出方が変わり、練習の感覚と提出の感覚がずれてしまうからです。

ただ、普段の書類をボールペンで書く時に、講座で学んだ形を意識するのは大歓迎です。ペンが違っても、横画の角度や字の中心をそろえる考え方は同じです。

この講座で字はきれいになりますか?

パイロットペン習字通信講座に興味があるけれど、本当に字がきれいになるのか知りたい、という相談です。

字が変わるかどうかは、講座の中身と同じくらい、毎月の課題を出し続けられるかで決まります。月に1回の提出という区切りがあるので、ひとりで続けるのが苦手な方にとっては、続けるきっかけになります。

まずは、最初の3か月を目標にしてみてください。名前など毎日書く字を見比べると、線の向きや字の大きさがそろってきたことに気づきやすい時期です。

補足

課題の封筒に入れるものなど、提出の細かな決まりは講座の案内に書かれています。提出前に一度、案内を見返しておくと安心です。

申し込みから受講開始までの流れ

先に結論

まずは資料請求をして、入会案内で内容を確かめてから申し込むのが安心です。資料請求をすると、入会案内と払込取扱票が届くと案内されています。

『いきなり申し込むのは不安』という方も多いですよね。

パイロットペン習字通信講座には資料請求があります。公式の案内はパイロット ペン習字通信講座で見られます。

申し込みまでの手順
  1. 公式サイトで講座の内容とカリキュラムを確かめる
  2. 資料請求をして、入会案内を取り寄せる
  3. A・B・C系統の見本を見比べて、書きたい書きぶりを選ぶ
  4. 受講料と支払い方法を入会案内で確かめる
  5. 申し込む(受講は申込み月の翌月から)
パイロットペン習字通信講座の申し込みから受講開始までを手順で示した図解

入会案内で見ておきたいところ

資料が届いたら、次のところを見ておくと、申し込んだ後のギャップが小さくなります。

入会案内のチェックポイント
  • A・B・C系統の見本を見比べ、書きたい書きぶりがあるか
  • 1か月分の課題の量が、自分の時間で仕上げられそうか
  • 届く教材とペンの中身
  • 受講料と支払い方法
  • 提出の方法と、添削が返ってくるまでの流れ

系統の見本は、自分の名前に使われている字を探して比べると、違いが分かりやすくなります。毎月同じ書きぶりのお手本を見ることになるので、ここは時間をかけて選んでおきましょう。

受講が始まるまでにしておきたいこと

申し込んでから受講が始まるまで、少し時間があります。この間にやっておくと、スタートがぐっと楽になることを挙げてみました。

  • 今の字で、名前と住所を書いて日付を入れて保存する
  • 毎日練習する時間帯を決める
  • 机の上に、練習帳とペンを置いておく場所を作る
  • 万年筆の持ち方を確かめておく

例えばこんなふうに、練習の場所を決めておくだけでも違います。

「机の右側には、いつも練習帳とペンを出しておく」

道具がすぐ手に取れると、短い時間でも書き始めやすくなります。

よくある質問

パイロットのペン習字は初心者でも受けられますか?

受けられます。楷書から始まり、初級・中級・上級へと段階的に進む作りです。テキストの分量が少なく感じる場合は、課題の字を毎日の練習に割り振ると練習量を補えます。

期間と添削の回数はどのくらいですか?

期間は1年間、添削指導は全12回(毎月1回)と案内されています。

万年筆を持っていなくても始められますか?

新規入会者には「パイロットデスクペン極細字(EF)」がプレゼントされると案内されています。最新の内容は公式サイトで確かめてみてください。

D系統はまだ選べますか?

現在の公式案内では、A・B・C系統が提供されていて、D系統は2026年10月末で閉講予定とされています。申し込み前に最新の案内を確かめておきましょう。

受講料はいくらですか?

受講料や支払い方法は変わることがあるので、公式サイトや入会案内で確かめてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • パイロットペン習字通信講座は、パイロットが運営する1年間の講座
  • 添削は全12回(毎月1回)で、初級・中級・上級へと進む
  • 主に万年筆で学び、書きぶりはA・B・C系統から選ぶ
  • 初心者は、課題の字を毎日の練習に割り振ると練習量を補える
  • 普段の字がボールペン中心なら、ボールペンの講座とも比べておく
ペン習字ガイド

ペン習字ガイド 編集部

大人のペン習字の始め方、ひらがな・漢字・数字の書き方、ボールペン・万年筆・筆ペンの選び方、独学と通信講座での学び方、硬筆書写技能検定までを整理しているペン習字の情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次