当サイトの記事は編集部が講座・メーカーの公式サイトや公的機関などの公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に通信講座の資料請求への案内(広告)を含みます。
本屋さんに行くと、ペン習字のドリルや教本がずらりと並んでいて、どれを買えばいいか迷ってしまいますよね。
結論から言うと、ペン習字のドリルは「なぞる・見て書く・自分で書く」の3段階がそろっているかで選ぶと、独学でも字が変わりやすくなります。
ここでは、教材の種類ごとの特徴と、買う前に確かめたいチェックポイントをお話しします。
ペン習字のドリル・教本・セット、何が違うの?
ドリルは書き込んで練習する本、教本は書き方の考え方を学ぶ本、セットはペンや下敷きなどの道具まで一緒になったものです。
最初の1冊は、書き込めるドリルに考え方の説明が少し付いたものが使いやすいです。
『ドリルと教本って、何が違うの?』と思った方も多いはずです。
呼び方は売り場によってまちまちですが、中身で分けるとだいたい3種類になります。
ここに通信講座の教材を加えて、4つで並べてみました。
| 種類 | 中身 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| ペン習字のドリル | なぞり書きや書き込み欄が中心 | 毎日少しずつ手を動かす |
| ペン習字の教本 | お手本と書き方の説明が中心 | 形が崩れる理由を知る |
| ペン習字のセット | 練習帳に加えてペンや下敷きが付く | 道具選びで迷わず始める |
| 通信講座の教材 | テキストに加えて添削課題が付く | 自分の癖を見てもらう |
そもそもペン習字がどんな練習なのかはペン習字とは?硬筆との違いと基本でまとめています。
ドリルは、とにかく書く量を確保できるのがいいところです。
一方で、説明が少ないものだと「なぜこの形なのか」が分からないまま書き進めることも。
教本は説明が丁寧なぶん、書き込む欄が少なく、別にノートを用意することが多いです。
ペン習字のセットは買ったほうがいい?
『道具も一緒になっているセットのほうが安心かな』と迷いますよね。
セットのいいところは、ペンの太さや下敷きを自分で選ばなくても、すぐ練習を始められることです。
ただ、ふだん使っているボールペンで練習したい方には、ペンが付いていないドリルだけでも十分です。
ペンの選び方はペン習字のペンの選び方で詳しく紹介しています。
フェリシモのペン習字のような届く形式もある
フェリシモの「ミニツク」では、毎月テキストやペンなどが届く形式の、美文字・ペン字・万年筆のレッスンプログラムが出ています。
1冊を自分で選ぶのではなく、少しずつ教材が届くので、一度にたくさん抱えたくない方には合うかもしれません。
内容や期間、販売状況は時期によって変わるので、気になる方は公式サイトで確かめてみてください。
なぞる・見て書く・自分で書く、3段階がそろった教材を選ぶ
ここがこの記事でいちばん大事なところです。
字がきれいになる練習には、大きく分けて3つの段階があるんです。
なぞる(形を手に覚えさせる)、見て書く(お手本を横に置いてまねる)、自分で書く(お手本なしで書いて見比べる)の3つです。
1冊でこの3段階を行き来できる教材は、独学でも上達を感じやすくなります。
なぞり書きだけのドリルは、書いている間はきれいに見えます。
でも、お手本を外すと元の字に戻ってしまう、ということがよく起きるんです。
反対に、いきなり「見て書く」だけの教材だと、形をつかむ前に書き続けることになり、途中で手が止まりやすくなります。
| 段階 | 練習の中身 | 教材のページで探すところ |
|---|---|---|
| なぞる | 薄く印刷された字の上を書く | 薄い字のなぞり欄があるか |
| 見て書く | お手本の横の空欄に書く | お手本のすぐ横に書く枠があるか |
| 自分で書く | お手本なしで書き、あとで見比べる | 名前・住所・文章を自由に書く欄があるか |

例えば、ひらがなの「あ」を練習するとします。
まずなぞり欄で3回書き、次にお手本の横で3回、最後に何も見ずに自分の名前の中の字として書いてみる。
この流れが1ページの中で回せると、練習した形がふだんの字に残りやすくなります。
本屋さんで中身を確かめるチェック表
買う前に、ページをめくって次の点を見てみてください。
- なぞり欄があり、薄い字の濃さが見やすい
- お手本のすぐ横に、同じ大きさで書く枠がある
- お手本なしで書くページ(名前・住所・短い文)がある
- 字の形のコツが、1字ごとに短く書かれている
- 横書きと縦書きの両方の練習がある
- 書類や宛名など、ふだん書く場面の練習が入っている
6つのうち4つ以上当てはまれば、独学の1冊目として使いやすい教材だと考えてみてください。
『全部そろっている本なんてあるの?』と思うかもしれません。
そろっていない段階は、ノートで補えば大丈夫です。
例えば「自分で書く」ページが少ない教材なら、練習の最後に名前と住所をノートに書く時間を足してみましょう。
3段階のどこが足りないかで、補い方を変える
手元の教材に足りない段階があっても、買い直す必要はありません。
足りない段階ごとに、補い方を決めておけば大丈夫です。
| 足りない段階 | 起きやすいこと | 補い方の例 |
|---|---|---|
| なぞる | 形をつかむ前に崩れた字を何度も書く | トレーシングペーパーをお手本に重ねてなぞる |
| 見て書く | なぞれても、横に並べると形が違う | ノートにお手本を置き、すぐ横に同じ大きさで書く |
| 自分で書く | お手本がないと元の字に戻る | 練習の最後に、名前・住所・短い文を何も見ずに書く |
トレーシングペーパーは、お手本の上に重ねるだけでなぞり欄の代わりになります。
教本しか持っていない方でも、この方法なら「なぞる」段階から始められますよ。
『自分で書く段階って、何を書けばいいの?』と迷った時は、ふだんよく書く字を選んでみてください。
自分の名前、住所、よく使うあいさつの一文などです。
練習した字が日常の字にそのまま出てくるので、変化に気づきやすくなります。
お手本の字の雰囲気も見ておく
もうひとつ見ておきたいのが、お手本の字の雰囲気です。
同じ楷書でも、すっきり細身の字、ふっくら丸みのある字など、教材によって書きぶりが少しずつ違います。
自分が「こんな字を書きたい」と思える書きぶりの教材を選ぶと、練習が続きやすくなりますよ。
目的別に見る、ペン習字の教材の選び方
『結局、自分にはどれが合うの?』という方のために、目的ごとに選び方をまとめました。
いちばん困っている場面(宛名・書類・手紙など)から教材を選ぶと、練習の成果をすぐに使えます。
字全体をきれいにしたい時は、ひらがなから順に進む教材を選ぶと遠回りになりません。
| 困っていること | 選びたい教材 | 最初に練習するページ |
|---|---|---|
| 名前や住所を書くのが苦手 | 実用文字の練習がある教材 | 名前・住所・数字 |
| 字全体にくせがある | ひらがなから順に進む教材 | ひらがな・基本の線 |
| 縦書きがうまく書けない | 縦書きの練習が多い教材 | 縦に並べた名前や住所 |
| 手紙や宛名を書きたい | 手紙文例や宛名の手本がある教材 | はがきの宛名 |
| 速く書くと崩れる | 行書の入口まで扱う教材 | 楷書のあとの行書 |
例えば、仕事で宛名を書く機会が多い場合は、ひらがな全部を終えてから宛名に進むより、宛名のページから始めたほうが続けやすいこともあります。
使う場面がはっきりしていると、練習の目的もぶれにくいんです。
横書きと縦書き、どちらの教材がいい?
ふだんの書類は横書きが多いですが、のし袋や手紙の宛名は縦書きが多いですよね。
縦書きでは、字の中心を1本の線にそろえることが特に大事になります。
両方の練習がある教材を選んでおくと、場面が変わっても困りにくくなります。
子どもと一緒に使うなら
『子どもの書き方練習と一緒にやりたい』という方もいますよね。
学校の国語の書写でも、鉛筆やペンで書く硬筆を学びます。
大人向けの教材と子ども向けの教材では、お手本の字の大きさや進む順番が違うことがあります。
同じ本を使うより、それぞれに合った教材を選んで、同じ時間に並んで練習するほうが続けやすいかもしれません。
書き方の基本ルールも一緒に知っておく
ドリルを進める前に、基本のルールを知っておくと、お手本のどこを見ればいいかが分かるようになります。
横画はやや右上がり、ひらがなは漢字より少し小さめ、字の中心をそろえる、といったことです。
基本のルールはペン習字の書き方|美文字に近づく基本の5つのルールでまとめています。
100均の練習帳と市販のドリル、どう使い分ける?
『いきなり本を買うより、まずは安いもので試したい』という方もいますよね。
ダイソーやセリアなどの100均でも、なぞり書きのペン字練習帳やボールペン、下敷きなどが売られていることがあります。
- まずは書くことに慣れたい
- なぞり書きを毎日少しずつしたい
- 練習用のノート代わりにたくさん使いたい
- 形のコツの説明も読みたい
- 3段階を1冊で回したい
- 実用文字や縦書きまで練習したい
100均の練習帳は、なぞり書き中心のものが多い印象です。
なので、市販のドリルで「見て書く・自分で書く」を進め、なぞり書きの量を100均の練習帳で補う、という組み合わせもできます。
品ぞろえは店舗や時期で違うので、行った時にあるものを見て選んでみてください。
詳しくは100均でペン習字はできる?ダイソー・セリアの道具の使い方で紹介しています。
ドリル1冊を最後まで使い切るための進め方
教材選びと同じくらい大事なのが、買ったあとの進め方です。
ドリルは、最後まで終わらせた人ほど変化を感じやすいものなんです。
- 今日のページのお手本をじっくり見る(書く前に1分)
- なぞり欄を書いて、手に形を覚えさせる
- お手本の横の枠に書き、違うところを1つ見つける
- 違うところだけ意識して、もう一度書く
- 最後に、お手本を隠して同じ字を書いてみる

ポイントは、5の「お手本を隠して書く」まで毎回やることです。
ここで書けた字が、ふだんのあなたの字になっていきます。
例えば、練習のあとにこんなふうに自分に聞いてみてください。
「お手本と比べて、横画の角度は同じになっているかな」
「隠して書いた時、字の大きさがそろっているかな」
続けるコツは「1日のページ数」を決めること
『今日は5ページ進めよう』と頑張りすぎると、翌日に続かなくなることも。
1日1〜2ページなど、少なめに決めておくほうが長く続きます。
| 続けるための工夫 | やり方の例 |
|---|---|
| ページ数を決める | 1日1〜2ページまでにする |
| 日付を書く | ページの端に練習した日を書き込む |
| 最初のページと比べる | 1週間ごとに最初の字と見比べる |
| 時間帯を決める | 朝の支度前や寝る前など、毎日同じ時間に |
きれいに書けたページだけを見返して、苦手な字を飛ばしてしまうケースです。
苦手な字に付せんを貼っておき、翌日の最初にもう一度書くと、くせが残りにくくなります。
1冊終わったら、次の教材はどう選ぶ?
ドリルを1冊終えたら、まず最初のページと最後のページを並べてみてください。
変わったところと、まだ気になるところが見えてくるはずです。
| 1冊終えた時の状態 | 次に選びたい教材 |
|---|---|
| ひらがなは整ったが漢字が崩れる | 漢字のへんとつくりを扱う教材 |
| 1字は整ったが並べると不ぞろい | 字配りや文章の練習が多い教材 |
| 楷書は整って、速く書きたい | 行書の入口を扱う教材 |
| どこが変わったか分からない | 添削で見てもらえる教材 |
同じ種類のドリルをもう1冊買うより、今の字に足りないところを扱う教材を選ぶほうが、次の変化につながりやすいんです。
漢字のバランスが気になる方はペン習字の漢字の書き方も参考にしてみてください。
毎日の練習メニューの組み立て方はペン習字の練習方法|毎日10分から続けられる上達メニューで詳しく紹介しています。
ドリルで行き詰まった時は、添削のある教材も比べてみる
ドリルで字は確かに変わっていきます。
ただ、1冊終わったあたりで『次に何をすればいいか分からない』と感じる方も多いはずです。
- お手本どおりに書いたつもりでも、どこか違って見える
- 同じ字を何度書いても、変化を感じなくなった
- ドリルを終えたあと、次の教材を決められない
- 自分の字のどこにくせがあるのか分からない
当てはまるものがあるなら、自分の字を誰かに見てもらうタイミングかもしれません。
実は、字のくせは自分では気づきにくいんです。
毎日見ている自分の字は、少し傾いていても自然に見えてしまいます。
通信講座の教材はドリルと何が違う?
通信講座の教材は、テキストで練習したあとに課題を出し、添削で返してもらえるのが大きな違いです。
例えば四谷学院の「55段階ボールペン字講座」は、標準学習期間3ヶ月・受講サポート期間12ヶ月で、添削課題は全18回と案内されています。
| 教材の中身(公式の案内) | ドリルとの違い |
|---|---|
| 書き込み式テキスト | ドリルと同じように直接書いて練習できる |
| DVD教材・インターネット動画 | 手元の動きやリズムを映像で見られる |
| 重ねてチェックシート | お手本と自分の字を重ねて確かめられる |
| 監修者直筆の名前・住所の手本 | 自分の名前と住所のお手本がもらえる |
| 添削課題 全18回 | 自分の字のくせを見てもらえる |
1日20分程度、テキストは1日2ページ分の分量と案内されているので、ドリルを毎日進めるのと近い感覚で続けられそうです。
小さなステップを1つずつ攻略していく設計だと公式で説明されていて、最初の難しさを越えやすい作りになっています。
講座の中身は四谷学院のペン字講座とは?で、ほかの講座との比べ方はペン習字の通信講座の選び方で紹介しています。
自分の字のくせは自分では見つけにくいので、添削のある講座の資料を見て、今のドリルと比べておくと次の一歩を決めやすくなります。
四谷学院通信講座(PR)
自分の字の癖を、添削で直してみませんか
四谷学院通信講座の55段階ボールペン字講座は、標準学習期間3ヶ月・添削課題は全18回。名前と住所の添削から始まり、基本点画・ひらがな・漢字・実用の手紙やハガキまで、小さなステップで順に学べると案内しています。
無料ボールペン字講座の資料を請求する(無料)受講料・支払い方法・サポート期間の詳細は公式サイトでご確認ください。
ペン習字の教材選びでよくある相談
知恵袋などでよく見かける、教材選びの相談を取り上げます。
同じことで迷っている方は、考え方のヒントにしてみてください。
ペン習字の教材をいくつか試したものの、思ったほど字が変わらなかった、という相談です。
教材を変えても変化を感じない時は、教材そのものより、使い方に原因があることが多いです。
なぞり書きだけで終わっていないか、お手本を隠して書く時間があるか、を見直してみてください。
それでも変わらない時は、自分のくせがどこにあるかを人に見てもらうと、練習のポイントがはっきりします。
本屋さんで買ったペン習字の本でなぞり書きをしたけれど、お手本がないと元の字に戻ってしまう、という相談です。
これはとてもよくあることなんです。
なぞる練習は形を覚える入口で、それだけだと「自分で書く」力までは育ちにくいからです。
なぞったあとに見て書き、最後にお手本を隠して書く、という3段階を1回の練習で通してみてください。
家でできる習いごととしてペン習字を始めたいけれど、市販の教材と通信講座のどちらがいいか迷っている、という相談です。
まず気軽に試したいなら、市販のドリルから始めて、続けられそうか確かめる方法があります。
最初から自分の字のくせを見てほしい場合や、教材を選ぶ手間をはぶきたい場合は、通信講座の資料を取り寄せて中身を見てみるのもいい方法です。
| 相談のタイプ | まず試したいこと |
|---|---|
| 教材を変えても変わらない | 使い方を3段階で見直す |
| お手本がないと戻る | 最後にお手本を隠して書く |
| 教材か講座かで迷う | ドリルで試すか、資料で中身を見比べる |
よくある質問
ペン習字のドリルは何冊くらい必要ですか?
まずは1冊を最後まで使い切るのがおすすめです。終わったら最初のページと見比べて、苦手な字が残っていれば、その字が多く出てくる教材やページを足してみてください。
ペン習字の教本だけで練習しても大丈夫ですか?
教本でも練習できますが、書き込む欄が少ないものはノートを用意しておくと安心です。お手本を見て書いたあと、お手本を隠して書く時間も作ってみてください。
ペン習字の教材は横書きと縦書きのどちらがいいですか?
ふだん書く場面に合わせるのがいちばんです。書類が多いなら横書き、宛名やのし袋が多いなら縦書きの練習がある教材を選ぶと、成果をすぐ使えます。
ペン習字のドリルはどのくらいの時間で取り組めばいいですか?
1日10〜20分くらいからで十分です。長い時間を1回やるより、短い時間で毎日続けるほうが、形が手に残りやすくなります。
ペン習字のセットに付いているペンでないとだめですか?
そんなことはありません。ふだん使っているボールペンでも練習できます。ただ、教材の線の太さに近いペンを使うと、お手本と見比べやすくなります。
まとめ
- ペン習字の教材は、ドリル・教本・セット・通信講座の教材に分けて考える
- 選ぶ基準は「なぞる・見て書く・自分で書く」の3段階がそろっているか
- 困っている場面から逆算して、最初に練習するページを決める
- 100均の練習帳はなぞり書きの量を補う使い方がしやすい
- 1冊終えて行き詰まったら、添削のある講座の資料も比べてみる





コメント