大人のペン習字の始め方|社会人が続けられる練習の組み立て方

大人のペン習字の始め方と練習の組み立て方を解説する記事のアイキャッチ

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年賀状の宛名や職場の書類を書くたびに、自分の字が気になってしまうことはありませんか。『大人になってから字を直すなんて、今さら遅いかな』と思っている方も多いはずです。

結論から言うと、大人のペン習字は「自分が書く場面から逆算して、よく書く字から練習する」と続きます。この記事では、忙しい社会人でも回せる練習の組み立て方が分かります。

目次

大人のペン習字は何から始める?最初の1週間でやること

先に結論

最初の1週間は、自分の名前と住所を書いて「今の字」を残すところから始めましょう。
練習の前の字を残しておくと、変化が目に見えて続けやすくなります。

ペン習字を始めようと思っても、何をすればいいのか迷いますよね。

いきなりドリルを最初のページから進めるより、まずは今の自分の字を知る方が近道なんです。

最初の1週間の進め方
  1. 名前と住所を普段の速さで書き、日付を入れて保管する
  2. 自分がよく書く場面と文字を書き出す
  3. お手本になるドリルや練習帳を1冊用意する
  4. 1日に練習する時間と場所を決める
  5. 名前の練習から始めて、1週間後にもう一度同じものを書く

今の字を残しておく理由

練習を続けていると、自分では上達しているのかどうかが分かりにくくなります。

最初に書いた字と並べて見比べると、横画の向きや字の大きさがそろってきたことに気づけるんです。

この「前と比べて変わった」という実感が、大人のペン習字を続けるいちばんの力になります。

道具は普段のペンで大丈夫

『専用の万年筆を買った方がいいのかな』と迷う方もいます。

ただ、普段の書類や宛名を整えたいなら、いつも使っているボールペンで練習するのが近道です。

慣れてきてから、万年筆や筆ペンに広げていけば十分間に合います。

最初の1週間で書く字の例

最初の1週間は、名前と住所だけで十分です。

『そんなに少なくていいの?』と思うかもしれません。

ただ、名前と住所には、横画・縦画・払い・ひらがなと、ペン習字の要素がひととおり入っています。

毎日同じ字を書くからこそ、昨日との違いに気づきやすくなるんです。

ペン習字そのものの基本はペン習字とは?で、硬筆との違いとあわせて紹介しています。

ペン習字はなぜ大人に人気なの?

先に結論

ペン習字が大人に人気なのは、練習した成果を普段の書き物ですぐに使えるからです。
机とペンがあれば始められ、短い時間でも続けやすいのも理由です。

手書きの機会は減ったと言われますよね。

それでも、名前や住所を手で書く場面は、大人になっても意外と多いものです。

大人が手で書く主な場面書く内容
職場書類の氏名・日付・メモ・伝言
家庭子どもの提出物・連絡帳・保護者名
お祝い・お悔やみのし袋の名前・芳名帳
季節のあいさつ年賀状・暑中見舞いの宛名と一言
手続き役所や銀行の書類・申込書

大人が続けやすい理由

ペン習字が大人に向いている点
  • 練習した字を、次の日の書類でそのまま使える
  • 1日10分ほどでも進められる
  • 道具が少なく、場所をとらない
  • 書いた字を並べると変化が分かりやすい
  • 検定など、目標にできるものがある

子どもの頃の習い事と違うのは、「書く目的」がはっきりしていることです。

『この書類の名前をきれいに書きたい』という目的があると、練習にも身が入りますよね。

大人に人気の学び方はいくつかある

大人のペン習字では、学び方にもいくつかの選択肢があります。

書店や100均で手に入るドリルで始める人もいれば、動画を見ながら手の動きをまねる人もいます。

自宅で添削を受けられる通信講座や、近所の教室に通う方法も選ばれています。

どれが一番という決まりはなく、生活のリズムに合うかどうかで選ぶのがいちばんです。

それぞれの向き不向きは、この記事の後半で比べています。

今の状況まず試しやすい学び方
とりあえず始めてみたいドリル1冊で独学
手の動きを見て覚えたい動画を見ながら独学
直すところを教えてほしい添削のある通信講座
人に見てもらう方が続く教室に通う

使う場面から逆算して、練習する文字を決めよう

先に結論

練習する文字は、あなたがよく書く場面から選ぶのがいちばん効率的です。
同じ時間をかけるなら、毎週書く字を先に整えましょう。

ドリルを最初から順番に進めるのも一つの方法です。

ただ、大人は時間が限られているので、よく書く字から先に整える方が成果を感じやすいんです。

使う場面から逆算して練習する文字を選ぶ流れを示した図解

場面別の「先に練習したい文字」

よく書く場面先に練習したい文字練習のポイント
宛名・はがき自分と家族の名前、住所、様、御中縦書きで字の中心をそろえる
仕事の書類氏名、日付、0〜9の数字数字を読み間違えられない形にする
のし袋・芳名帳氏名、御祝、御霊前名字と名前の大きさをそろえる
子どもの書類保護者名、子どもの名前、学年・組小さな欄でもつぶれない大きさにする
手紙・カードひらがなの多いあいさつ文ひらがなを漢字より一回り小さくする

この表で自分に当てはまる行を一つ選び、その文字から練習を始めてみてください。

選んだ文字の練習の仕方

例えば宛名を整えたいなら、自分の住所を毎日1回、お手本を見ながら書きます。

お手本は、ドリルの中から自分の住所に使われている漢字を探して、一字ずつ確かめるとよいです。

名前は、名字と名前をそれぞれ1文字ずつ練習してから、続けて書く練習に移ります。

数字が多い仕事なら、ペン習字の数字の書き方を先に見ておくと、書類の読みやすさがすぐに変わります。

場面別の練習例

宛名を整えたい場合は、縦書きの練習から入るのがおすすめです。

はがきの宛名は縦に書くことが多いので、字の中心が左右にぶれると行が曲がって見えます。

練習用紙の真ん中に薄く縦線を引き、その線の上に字の中心がくるように書いてみてください。

仕事の書類を整えたい場合は、横書きの氏名と日付から始めます。

横書きでは、字の下の位置をそろえると、行がまっすぐに見えやすくなります。

のし袋を書く機会が多い場合は、筆ペンで名前を書く練習を足しておくと安心です。

筆ペンには硬めのタイプと毛筆タイプがあるので、最初は線が安定しやすい硬めのタイプから試すと書きやすいですよ。

よく書く字が分からない時は

1週間分の自分の手書きメモや書類の控えを見返してみましょう。
何度も出てくる字が、あなたが先に練習すると効く字です。

忙しい社会人向けの1日の時間別練習メニュー

先に結論

練習時間は、5分・10分・20分のどれかを選んで、毎日同じ時間に置くと続きます。
短い日があっても、ゼロの日を作らないことが大事です。

『毎日30分も時間をとれない』という方がほとんどですよね。

ペン習字は、まとまった時間より、短くても毎日書く方が手に形が残りやすいんです。

5分・10分・20分の時間別に組んだペン習字の練習メニューの図解

時間別の練習メニュー

使える時間練習の中身向いているタイミング
5分名前を3回書き、いちばん整った1つに印をつける朝の出勤前・寝る前
10分基本の線を数本引いたあと、よく書く文字を5字練習する昼休み・帰宅後
20分ドリルを1ページ進め、最後に住所と名前を通して書く休日・時間のある夜

10分の日を基本にして、忙しい日は5分、余裕のある日は20分にすると無理がありません。

ちなみに四谷学院の55段階ボールペン字講座では、1日20分程度・テキストは1日2ページ分の分量を目安と案内しています。

講座を使う場合も、このくらいの時間が一つの目安になります。

1週間の組み立て例

1週間の回し方の例
  1. 平日は10分メニューで、よく書く文字を1字ずつ進める
  2. 忙しい日は5分メニューで名前だけ書く
  3. 週末は20分メニューで、ドリルと住所の通し書きをする
  4. 週の終わりに、最初に書いた字と見比べる

細かい練習方法はペン習字の練習方法で、毎日10分から続けられるメニューを紹介しています。

よくある失敗

最初の数日に長く練習しすぎて、そのあと続かなくなることがあります。
物足りないくらいで止めておくと、次の日も机に向かいやすくなります。

練習する場所と時間帯の決め方

『時間はあるはずなのに、なぜか練習しない日が続く』ということ、ありますよね。

多くの場合、時間より「いつ・どこで書くか」が決まっていないことが原因です。

生活のパターンおすすめの時間帯場所の例
朝に余裕がある出勤前の5分食卓・自分の机
昼休みがとれる昼食後の10分職場の休憩スペース
夜に落ち着ける寝る前の10〜20分自宅の机
平日は忙しい休日の午前に20分静かな部屋・カフェ

すでにある習慣のすぐあとに練習を置くと、思い出しやすくなります。

例えば「コーヒーを入れたら名前を3回書く」のように決めておくと、迷わずペンを持てます。

練習を習慣にする小さな工夫

ペンと練習帳を、机の上に出したままにしておくのがおすすめです。

片付けてしまうと、取り出すだけで面倒に感じてしまいますよね。

また、書いた字の横に日付を書いておくと、続いた日数が目に見えて励みになります。

練習が途切れた時の立て直し方

忙しい時期が続くと、何日か練習できない日も出てきますよね。

そんな時は、遅れを取り戻そうとせず、5分メニューの名前書きから再開してみてください。

『せっかく続けていたのに』と落ち込む必要はありません。

一度身についた形は、数日空いても思ったより残っているものです。

再開した日に、最初に残した字と見比べてみると、ちゃんと前に進んでいることが分かりますよ。

独学・教室・通信講座、大人に合うのはどれ?

先に結論

自分のペースで進めたいなら独学、その場で直してほしいなら教室、自分の癖を添削で知りたいなら通信講座が合います。

大人のペン習字は、学び方の選択肢がいくつもあります。

どれがよいかは、使える時間と「自分で直すところが分かるかどうか」で変わります。

学び方合う人気をつけたいこと
ドリル・教本で独学自分のペースで進めたい人癖に気づきにくい
動画を見て独学手の動きを見ながら覚えたい人見るだけで終わりやすい
教室に通うその場で直してもらいたい人通う日時と場所が合うか
通信講座自宅で添削を受けたい人提出の時間を確保する

独学の進め方は自宅でペン習字を独学する方法で、動画・ドリル・講座の使い分けとあわせて紹介しています。

独学のよいところ
  • 好きな時間に好きなだけ進められる
  • 自分の書く場面に合わせて練習内容を選べる
  • 教材を自由に組み合わせられる
独学で困りやすいところ
  • お手本との違いに自分で気づきにくい
  • 合っているか分からず不安になりやすい
  • 区切りがないので後回しになりやすい

独学で行き詰まりやすい場面

独学でも、お手本と自分の字を重ねて比べる習慣があれば、上達はしていけます。

ただ、こんな状態になったら、一度ほかの方法も見てみる時期かもしれません。

「お手本どおりに書いたつもりなのに、何かが違う」
「どこを直せばいいか、自分では分からない」

大人の字は長年の癖がしみついているので、自分の目だけで直すのは難しいものです。

教室を選ぶ時に確かめたいこと

その場で直してもらえる教室は、大人にとって心強い選択肢です。

ただ、仕事や家庭の予定と合うかどうかで、続けられるかが変わります。

教室を選ぶ前の確認
  • 通える曜日と時間帯が自分の予定と合うか
  • 振替ができるかどうか
  • 自宅や職場から通いやすい場所か
  • 体験や見学ができるか
  • ボールペン字を中心に教えているか

予定が読めない方は、自宅で進められる通信講座の方が合う場合もあります。

通信講座で学ぶ流れの例

例えば四谷学院通信講座の55段階ボールペン字講座は、標準学習期間3ヶ月・受講サポート期間12ヶ月で、添削課題は全18回と案内されています。

最初に名前と住所の添削があり、そのあと基本点画・カタカナ、ひらがな、漢字、実用文書と行書へと進みます。

小さな段階に分けて一つずつ進める設計なので、大人が仕事の合間に区切りよく続けやすい形です。

講座の詳しい中身は四谷学院のペン字講座とは?や、四谷学院通信講座の公式サイトで確認できます。

受講料や支払い方法は、公式サイトや資料で確かめておきましょう。

自分の字の癖は、自分ではなかなか気づけないものです。

添削のある講座の資料を一度取り寄せて見ておくと、独学で続けるか講座にするかを比べて決めやすくなります。

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四谷学院通信講座の55段階ボールペン字講座は、標準学習期間3ヶ月・添削課題は全18回。名前と住所の添削から始まり、基本点画・ひらがな・漢字・実用の手紙やハガキまで、小さなステップで順に学べると案内しています。

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受講料・支払い方法・サポート期間の詳細は公式サイトでご確認ください。

ほかの講座とも比べたい場合は、ペン習字の通信講座の選び方で比べるポイントを紹介しています。

大人のペン習字でよくある相談

先に結論

大人からでもペン習字は上達します。
迷った時は「どこで使う字を整えたいか」に立ち返ると、答えが見えてきます。

ここでは、大人になってからペン習字を始める方によくある相談を取り上げます。

大人になってから習っても上達する?

大人になってから習いに行っても字は上達するのか、という相談はとても多いです。

結論から言うと、大人でも上達します。

大人は理屈で理解できるので、「横画をやや右上がりにする」などのコツを、すぐに自分の字に当てはめられます。

ただ、長年の書き癖はすぐには抜けません。

最初の数週間は、ゆっくり書けば整うのに急ぐとくずれる、という状態が続くことが多いです。

ここであきらめず、ゆっくり書いた形を少しずつ普段の速さに近づけていきましょう。

教室に通うか、自宅で練習するか迷う

近所の大人向けのペン習字教室に通うのがよいか迷っている、という相談もよく見かけます。

縦書きがうまく書けないなど、直したいところがはっきりしている方も多いです。

決め手になるのは、「通う時間をとれるか」と「その場で直してほしいか」の2つです。

毎週同じ時間に通えて、目の前で直してもらいたいなら、教室が合います。

予定が不規則なら、自宅で練習しながら添削を受けられる通信講座の方が続けやすいこともあります。

縦書きの悩みなら、どちらを選んでも、字の中心をそろえる練習から始めると変化が出やすいですよ。

年賀状を書いて自分の字が恥ずかしくなった

年賀状を書いていて、大人なのに字が整っていないことが気になった、という相談もあります。

この気持ち、よく分かりますよね。

年賀状は、宛名の住所と名前、一言のあいさつを書く場面です。

まずは家族や親しい人の名前と住所を先に練習すると、次の年賀状で変化を感じやすくなります。

年賀状に向けて練習したい字
  • 自分と家族の名前
  • よく送る相手の住所に出てくる地名
  • 「様」の字
  • 「今年もよろしくお願いします」などの一言

宛名の書き方ははがき・手紙の宛名書きで、字配りの手順を紹介しています。

手書きが減った今、練習する意味はある?

パソコンで書類を作る時代に、ペン習字は役に立つのかという相談もあります。

確かに、手書きの量は減っていますよね。

それでも、名前・住所・のし袋・お礼の一筆など、手書きが残る場面は大人ほど多いものです。

書く回数が少ないからこそ、その数回をきれいに書けると印象が変わります。

履歴書に書ける資格はある?

大人になってからペン字の資格を取りたい、という相談もあります。

ペン字の目標としてよく選ばれるのが、硬筆書写技能検定です。

一般財団法人 日本書写技能検定協会が実施していて、文部科学省後援の検定です。

級や勉強の進め方は硬筆書写技能検定とは?で紹介しています。

よくある質問

大人のペン習字は何から始めればいいですか?

まず自分の名前と住所を普段の速さで書いて、今の字を残しておきましょう。そのうえで、よく書く場面の文字から練習すると、成果を感じやすくなります。

大人がペン習字を続けるコツはありますか?

5分・10分・20分のどれかを決めて、毎日同じ時間に練習するのがおすすめです。忙しい日も名前だけは書くなど、ゼロの日を作らないと続きます。

ペン習字が大人に人気なのはなぜですか?

練習した字を、宛名や書類などの普段の書き物ですぐに使えるからです。机とペンがあれば始められ、短い時間でも進められる点も続けやすい理由です。

大人のペン習字は独学でも上達しますか?

お手本と自分の字を重ねて比べ、ずれている線を確かめる習慣があれば独学でも上達します。自分の癖が分からない時は、添削のある講座を検討してみてください。

練習用のペンは何を使えばいいですか?

普段の書類や宛名を整えたいなら、いつも使っているボールペンで練習するのが近道です。慣れてきたら、万年筆や筆ペンに広げていきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 最初に名前と住所を書いて、今の字を残しておく
  • よく書く場面から逆算して、練習する文字を選ぶ
  • 5分・10分・20分のメニューで、毎日少しずつ書く
  • 独学・教室・通信講座は、使える時間と癖に気づけるかで選ぶ
  • 大人からでもペン習字は上達する

今日はまず、自分の名前と住所を書いて日付を入れておきましょう。1週間後に見比べた時の変化が、次の練習の励みになりますよ。

ペン習字ガイド

ペン習字ガイド 編集部

大人のペン習字の始め方、ひらがな・漢字・数字の書き方、ボールペン・万年筆・筆ペンの選び方、独学と通信講座での学び方、硬筆書写技能検定までを整理しているペン習字の情報サイトです。 公式サイト

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