ペン習字の練習方法|毎日10分から続けられる上達メニュー

毎日10分のペン習字の練習をイメージした、練習帳と砂時計が置かれた机の手元のアイキャッチ

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ペン習字を始めてみたものの、毎日何をどれだけ書けばいいのか分からない。そんな方は多いですよね。

結論から言うと、ペン習字の練習方法は「1回10分・見比べる時間つき」を基本に、基本線・ひらがな・漢字・実用文を1週間で回すと、無理なく続いて上達も感じやすくなります。

ここでは、そのまま使える練習メニューと、上達を確かめる記録のつけ方をお話しします。

目次

ペン習字の練習方法で大事なのは「量」より「見比べ」

先に結論

ペン習字は、たくさん書くより、お手本と自分の字を見比べて直すことで上達します。
1回の練習に「見比べる時間」を入れるだけで、同じ10分でも字の変わり方が違ってきます。

『とにかく何枚も書けば上手くなるはず』と思っている方も多いはずです。

でも、くせのある形のまま何十回書いても、そのくせが手に残ってしまうことも。

実は、書いた回数より「どこが違うかに気づいた回数」のほうが大事なんです。

よくある練習起きやすいこと変えてみたい練習
同じ字をひたすら書くくせごと覚えてしまう3回書いたら1回見比べる
なぞり書きだけ続けるお手本がないと元に戻る最後にお手本を隠して書く
毎日違う教材を開く何が身についたか分からない1冊を決めて順番に進める
長い時間をたまにやる間が空いて形を忘れる短い時間を毎日続ける

例えば、ひらがなの「の」を練習する時。

10回続けて書くより、3回書いてお手本と比べ、「最後の払いが短い」と気づいてからもう3回書くほうが、形はずっと早く整います。

ペン習字そのものの基本はペン習字とは?硬筆との違いと基本でまとめています。

見比べる時に見るところ

『見比べるって、どこを見ればいいの?』と迷いますよね。

最初は、次の4つだけ見れば十分です。

見比べる時のチェック
  • 横画が、お手本と同じくらい右上がりになっているか
  • 字の大きさが、お手本の枠の中で同じくらいか
  • 止め・はね・払いの位置と向きが合っているか
  • 字の中心が、お手本と同じ位置にあるか

見比べる時は、お手本の上に薄い紙を重ねて、自分の字を写してみる方法もあります。

重ねてみると、横画の角度や払いの長さのずれが、ひと目で分かるんです。

全部を一度に直そうとしなくて大丈夫です。

1回の練習で直すのは、いちばん気になった1つだけにしてみてください。

書き方の基本ルールはペン習字の書き方|美文字に近づく基本の5つのルールで詳しく紹介しています。

毎日10分の練習の流れ

ここからは、1回の練習をどう組み立てるかをお話しします。

1回は「ならす・書く・比べる・直す・使う」

10分を5つに分けると、毎回同じ流れで練習でき、迷う時間がなくなります。
最後に実際に使う字を書くことで、練習の成果がふだんの字に残りやすくなります。

毎日10分の練習メニュー
  1. 手をならす(1分):横画と縦画を数本ずつ引く
  2. 書く(3分):今日の練習の字を、お手本を見ながら書く
  3. 比べる(2分):お手本と並べて、違うところを1つ見つける
  4. 直す(3分):違うところだけ意識して、もう一度書く
  5. 使う(1分):お手本を隠して、名前や今日の字を入れた短い言葉を書く
ペン習字の毎日10分の練習を、ならす・書く・比べる・直す・使うの5つに分けた流れの図解

『10分で足りるの?』と思うかもしれません。

ペン習字は、集中して書ける時間が短くても、毎日続けることで形が手に残っていきます。

時間に余裕がある日は、2〜4の「書く・比べる・直す」をもう1回くり返せば十分です。

手をならす線は、どう引けばいい?

最初の1分は、横画と縦画をゆっくり引くだけです。

横画はやや右上がりに、縦画はまっすぐ下へ、止めるところでペンを一瞬止めてから離します。

この1分があるだけで、手が落ち着いて、そのあとの字が安定しやすくなりますよ。

時間がある日・ない日のメニュー

毎日10分がとれない日もありますよね。

そんな日は、流れを短くしてでも机に向かうほうが、まるごと休むより手に残ります。

その日の時間やること外さないところ
5分の日書く・比べるを1回だけ違いを1つ見つける
10分の日5つの流れを1回最後にお手本を隠して書く
20分の日書く・比べる・直すを2回2回目は別の字を選ぶ
休日の30分1週間分の見直しと苦手な字記録にひとこと残す

『5分じゃ意味がないかも』と思うかもしれません。

でも、5分でも「違いを1つ見つける」ことができれば、その日の練習はちゃんと前に進んでいます。

練習の時間帯はいつがいい?

『いつ練習するのがいいの?』という質問もよく聞きます。

答えは、毎日同じ時間に机に向かえる時間帯です。

朝の支度の前、昼休み、寝る前など、生活の中で決まっている時間に組み込むと続きやすくなります。

1週間で回す練習メニュー(基本線・ひらがな・漢字・実用文)

ここがこの記事のいちばんの中身です。

毎日同じことをしていると飽きてしまうので、1週間を4つのテーマで回してみてください。

4つのテーマを1週間で回す

基本線(線の引き方)、ひらがな(曲線とバランス)、漢字(へんとつくり)、実用文(名前・住所・文章)の4つです。
土台から実際に使う字まで1週間で一周するので、練習がふだんの字につながりやすくなります。

曜日の例テーマ練習すること意識するポイント
1日目基本線横画・縦画・払いの線横画はやや右上がり、止めで止まる
2日目ひらがなあ行〜な行から5字漢字より少し小さめに
3日目ひらがなは行〜わ行から5字曲線をなめらかに、中心をそろえる
4日目漢字へんとつくりのある字を5字へんは細めに、つくりに場所をゆずる
5日目漢字自分の名前や住所に出てくる漢字画数の多い字は少し大きめに
6日目実用文名前・住所・電話番号字の大きさと中心をそろえる
7日目見直し1日目と6日目の字を見比べる変わったところと次の課題を書く
1週間を基本線・ひらがな・漢字・実用文の4テーマで回すペン習字の練習メニュー表の図解

1週目が終わったら、2週目は同じテーマで別の字を選びます。

4週ほど回すと、ひらがなはひと通り、よく使う漢字もかなりの数を練習できますよ。

2週目からの字の選び方

2週目以降は、同じテーマのまま、練習する字を入れ替えていきます。

選ぶ時は、次の順番で考えると迷いません。

練習する字の選び方
  • 前の週の記録に「次の課題」として書いた字
  • 自分の名前や住所に出てくる字
  • お手本と比べて、いちばん違いが大きかった字
  • まだ一度も練習していない字

上から順に5字選べば、その日の練習の字が決まります。

苦手な字が何週も続けて残る時は、その字だけを集めた日を1日つくるのもいい方法です。

基本線の日にやること

基本線の日は、字を書かずに線だけを練習します。

『線だけなんて退屈そう』と感じるかもしれませんが、線がそろうと、どの字も急に整って見えるんです。

横画、縦画、左払い、右払い、点を、それぞれ5本ずつ引いてみてください。

ひらがなの日にやること

文章の中で、いちばん多く出てくるのがひらがなです。

ひらがなが整うと、文章全体の印象が大きく変わります。

形がとりにくい「あ」「な」「ぬ」「ね」「を」などは、メニューの中でくり返し選ぶのがおすすめです。

ひらがなの書き方はペン習字のひらがな|形が整う書き順とバランスのコツで詳しく紹介しています。

漢字の日にやること

漢字は、へんとつくりのバランスで見え方が大きく変わります。

へんを細めにして、つくりに場所をゆずるように書くと、字がまとまって見えます。

最初は、自分の名前や住所に出てくる漢字から選ぶと、すぐに成果を使えて楽しくなりますよ。

カタカナと数字はどこで練習する?

メニューにカタカナと数字の日がないことに、気づいた方もいるかもしれません。

カタカナと数字は、実用文の日にまとめて練習するのがおすすめです。

書類では、ふりがなのカタカナや電話番号、郵便番号を書く機会がとても多いですよね。

使う場面の中で書くと、ほかの字と並んだ時の大きさもそろえやすくなります。

数字の書き方はペン習字の数字|読み間違えられない0〜9の書き方で紹介しています。

実用文の日にやること

実用文の日は、ふだん書く字をまとめて書きます。

名前・住所・電話番号を、書類の枠をイメージした四角の中に書いてみてください。

1字ずつは整っていても、並べると大きさがバラバラ、ということがよくあるんです。

ここでは、字の大きさと中心をそろえることに集中してみましょう。

『1字ずつはきれいに書けるのに、並べると読みにくい』という時は、字と字の間もそろえてみてください。

字の間がそろうだけで、同じ字でもぐっと読みやすく見えるようになります。

慣れてきたら、名前と住所に加えて、よく使うあいさつの一文も書いてみましょう。

「いつもお世話になっております」のような決まった言葉は、手紙やメモでくり返し使えるので、練習した成果をそのまま生かせます。

よくある失敗

苦手なテーマの日だけ飛ばしてしまうケースです。
苦手な日ほど時間を短くしてもいいので、テーマは飛ばさずに回してみてください。

上達を確かめる記録のつけ方

ペン習字の上達は、毎日見ているとなかなか気づけません。

だからこそ、記録を残しておくことが続ける力になるんです。

記録は「日付・同じ字・ひとこと」の3つ

毎日の練習紙に日付を書き、週に1回だけ同じ字を書いて並べ、気づいたことをひとこと残します。
これだけで、1か月後に自分の変化をはっきり確かめられます。

記録のつけ方
  1. 練習した紙の端に、日付を書く
  2. 週に1回、決まった字(自分の名前など)を同じ大きさで書く
  3. その字を、前の週の字と並べて見比べる
  4. 変わったところと、次に直したいところをひとことずつ書く
  5. 紙をクリアファイルなどに日付順にまとめる

例えば、こんなひとことで十分です。

「名前の横画がそろってきた。次は住所の数字の大きさ」

「ひらがなの『な』の最後の結びが小さくなった」

記録する項目書き方の例見返す時の使い方
日付練習した日を紙の端に練習した日数が分かる
定点の字毎週同じ字(名前など)週ごとの変化を並べて見る
よくなったところ横画がそろってきた続ける気持ちの支えになる
次の課題数字の大きさがバラバラ翌週のメニューに入れる

1か月たったら、メニューを組み直す

4週ほど回したら、記録を全部並べて見返してみてください。

よくなったテーマは練習の日を減らし、まだ課題が残るテーマの日を増やします。

例えば、ひらがなが整ってきて、漢字のバランスがまだ気になるなら、ひらがなの日を1日にして漢字の日を3日にする、という組み直し方です。

自分の記録をもとにメニューを変えていくと、練習がいつも今の課題に合ったものになりますよ。

写真で残すのもおすすめ

紙を保管する場所がない時は、スマートフォンで写真を撮っておくのも手です。

同じ明るさ、同じ角度で撮っておくと、あとで並べた時に見比べやすくなります。

『こんなに変わっていたんだ』と気づけると、練習を続ける気持ちがぐっと強くなりますよ。

練習方法を見直したいサイン

続けているうちに、伸び悩む時期がやってくることもあります。

そんな時は、練習の量ではなく、練習のやり方を見直すタイミングです。

見直したいサイン
  • 1か月前の字と比べても、変化が分からない
  • お手本どおりに書いたつもりでも、どこか違って見える
  • 練習の時間が少しずつ短くなってきた
  • 次に何を練習すればいいか決められない
サイン考えられる原因見直し方
変化が分からない見比べる時間が足りない比べる時間を1回の練習の中で増やす
どこか違って見える自分のくせに気づけていないお手本に薄い紙を重ねて、ずれを確かめる
時間が短くなってきたメニューが合っていない1回の量を減らし、毎日続けることを優先する
次の課題が決められない記録が残っていない週1回の定点の字とひとことを残す

自宅で一人の練習に行き詰まったら

一人で練習していると、どうしても自分の字のくせに慣れてしまいます。

毎日見ている字は、少し傾いていても自然に見えてしまうんです。

自宅での練習の進め方は自宅でペン習字を独学する方法でも紹介しています。

練習を添削で確かめたい時は

練習方法を工夫しても、『これで合っているのかな』という不安は残りますよね。

そんな時は、自分の練習に添削を組み合わせるという方法もあります。

一人での練習が向いている場合
  • 自分のペースで気軽に続けたい
  • まずは名前やひらがなを整えたい
  • 記録をつけて変化を確かめられている
添削があると心強い場合
  • 自分のくせがどこにあるか分からない
  • 練習のメニューを自分で決めるのが大変
  • 一人だと練習の日が減ってしまう

例えば四谷学院の「55段階ボールペン字講座」は、標準学習期間3ヶ月・受講サポート期間12ヶ月で、添削課題は全18回と案内されています。

1日20分程度、テキストは1日2ページ分の分量と案内されているので、毎日の練習メニューとして使いやすい分量です。

公式で案内されている学習の流れは、名前と住所の添削から始まり、基本点画・カタカナ、ひらがな、漢字、実用文書・行書、手紙・ハガキの実践課題へと進みます。

この記事の1週間メニューと同じように、線から実用文へ進む順番になっているのが分かりますね。

講座の中身は四谷学院のペン字講座とは?で詳しく紹介しています。

自分の字のくせは自分では気づきにくいので、添削のある講座の資料を見て比べておくと、一人で続けるか講座を使うかを判断しやすくなります。

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受講料・支払い方法・サポート期間の詳細は公式サイトでご確認ください。

ペン習字の練習方法でよくある相談

知恵袋などでよく見かける、練習方法についての相談を取り上げます。

相談1:大人になってから始めたが、練習方法がこれでいいか分からない

字に自信がなく大人になってからペン習字を始めたけれど、今の練習方法で合っているのか不安、という相談です。

大人になってから始めても、字は変わっていきます。

不安な時は、1回の練習に「見比べる時間」が入っているかを確かめてみてください。

さらに週1回、同じ字を書いて並べておくと、合っているかどうかを自分の目で確かめられます。

相談2:以前は教室に通っていたが、一人でも上達する方法は?

以前ペン習字の教室に通っていたけれど、今は一人で練習している。上達のコツを知りたい、という相談です。

一人で練習する時は、教室で先生がしてくれていた「見比べて直す」役割を、自分でやる必要があります。

『先生がいないと、どこを直せばいいか分からない』と感じるのは自然なことです。

お手本に薄い紙を重ねてずれを確かめたり、写真で記録を残したりして、外から見る目を作ってみてください。

相談3:教室に通わず、家での練習だけで字はきれいになる?

硬筆の字を、教室に通わずに家で上手くしたい。何を用意してどう練習すればいいか、という相談です。

ふだんのボールペンと、お手本になるドリルや教本、練習用の紙があれば始められます。

この記事の毎日10分のメニューと1週間の回し方を、そのまま使ってみてください。

紙は、マス目や罫線のある練習用の紙を使うと、字の大きさと中心をそろえやすくなります。

最初の1週間は、メニューどおりにできなくても気にしなくて大丈夫です。

まずは毎日机に向かう習慣を作ることを目指してみてください。

相談のタイプまず試したいこと
練習方法が合っているか不安見比べる時間と週1回の定点の字
一人だと上達しにくい薄い紙を重ねる、写真で記録する
家だけで上手くなりたい10分メニューと1週間の回し方

よくある質問

ペン習字は1日どのくらい練習すればいいですか?

1日10分くらいからで十分です。長い時間をたまにやるより、短い時間を毎日続けるほうが、字の形が手に残りやすくなります。

ペン習字の練習はボールペンと万年筆のどちらがいいですか?

ふだん書く字を整えたいなら、いつも使うボールペンで練習するのがおすすめです。手紙や清書で万年筆を使いたい場合は、ボールペンで形を整えてから持ち替えるとスムーズです。

練習方法を変えたほうがいいのはどんな時ですか?

1か月前の字と比べても変化が分からない時や、練習の時間がだんだん短くなってきた時は、やり方を見直すタイミングです。見比べる時間を増やしたり、1回の量を減らしたりしてみてください。

練習した字がふだんの字に出てこないのはなぜですか?

お手本を見ながら書く練習だけで終わっていると、ふだんの字に残りにくいことがあります。練習の最後にお手本を隠して書く時間を入れると、ふだんの字に近づきやすくなります。

お手本はどんなものを使えばいいですか?

ペン字の練習帳や教本のお手本がおすすめです。パソコンのフォントは画面で読みやすく作られていて、手で書く時の線の流れとは違うところがあります。

まとめ

この記事の要点
  • ペン習字は書く量より、お手本と見比べて直すことで上達する
  • 1回10分を「ならす・書く・比べる・直す・使う」の流れで練習する
  • 1週間を基本線・ひらがな・漢字・実用文の4テーマで回す
  • 日付・定点の字・ひとことの記録で、上達を目で確かめる
  • 自分のくせが分からなくなったら、添削のある講座の資料も比べてみる
ペン習字ガイド

ペン習字ガイド 編集部

大人のペン習字の始め方、ひらがな・漢字・数字の書き方、ボールペン・万年筆・筆ペンの選び方、独学と通信講座での学び方、硬筆書写技能検定までを整理しているペン習字の情報サイトです。 公式サイト

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