ペン習字とは?硬筆との違いと大人が始める前に知りたい基本

ペン習字の基本と硬筆との違いを解説する記事のアイキャッチ

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宛名やのし袋を書くたびに、手が止まってしまうことはありませんか。『字をきれいにしたいけれど、ペン習字って何から始めるものなんだろう』と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、ペン習字は「普段使うペンで、読みやすく整った字を書く練習」です。この記事を読むと、ペン習字の基本と硬筆との関係、そしてあなたがどこから直すと効くのかが分かります。

目次

ペン習字とは?普段のペンで整った字を書く練習です

先に結論

ペン習字は、ボールペンや万年筆など先の硬いペンで、整った字を書けるようにする練習です。
筆で書く書道とは違い、宛名や書類など毎日の「書く場面」にそのまま生きます。

ペン習字という言葉は、ペン字やボールペン字と同じような意味で使われています。

使う道具は、ボールペン・万年筆・サインペンなど、手元にあるペンで大丈夫なんです。

練習の中身は、お手本を見ながら一画ずつ形を写し、字の形やバランスを体に覚えさせることです。

書道のように作品を仕上げるより、「人に読んでもらう字」を整えることが目的になります。

どんな場面で役に立つの?

ペン習字が役に立つのは、手書きが残っている場面です。

例えば、次のような場面を思い浮かべてみてください。

書く場面よく書く文字気になりやすい点
宛名・はがき住所・氏名・様行がまっすぐにならない
仕事の書類氏名・日付・数字数字が読み間違えられる
のし袋・芳名帳氏名・御祝・御霊前名前のバランスが崩れる
子どもの提出物保護者名・連絡事項急ぐと字がくずれる
手紙・メッセージカードひらがなの多い文章字の大きさがばらつく

パソコンやスマホで文字を打つ時間が増えても、名前と住所を手で書く機会は残っていますよね。

だからこそ、よく書く字から整えていくと、練習の効果を実感しやすいんです。

大人になってから始めても間に合う?

『子どもの頃に習っていないから、もう遅いのでは』と心配になる方もいます。

ただ、ペン習字は大人になってから始める人が多い習い事です。

大人は字を書く回数がすでに多いので、直すポイントが分かれば普段の書き物がそのまま練習になります。

社会人向けの始め方は大人のペン習字の始め方で、時間別の練習メニューまで紹介しています。

硬筆とペン習字はどう違う?毛筆との関係も確認

先に結論

硬筆は「先の硬い筆記具で書くこと」全体を指す言葉です。
ペン習字は、その硬筆の中で、ペンを使って字を整える練習のことだと考えると分かりやすいです。

硬筆という言葉を聞くと、少し堅苦しく感じますよね。

硬筆は、鉛筆・ボールペン・万年筆のように先が硬い筆記具で書くことを指します。

一方の毛筆は、筆で書くことです。

学校の国語の「書写」でも、硬筆と毛筆の両方を学ぶようになっています。

硬筆(ペン習字を含む)
  • 鉛筆・ボールペン・万年筆で書く
  • 線の太さは大きく変わらない
  • 宛名・書類など日常の字に直結する
  • 机とペンがあれば始められる
毛筆(書道)
  • 筆と墨で書く
  • 筆圧で線の太さが大きく変わる
  • 作品づくりや表書きで力を発揮する
  • 道具の準備と片付けが必要

硬筆のペン習字は、日常で書く字をそのまま整えたい方に向いています。

一方で、のし袋の表書きなどを筆の雰囲気で書きたい場合は、筆ペンの練習も役に立ちます。

「硬筆ペン習字」と呼ばれることもある

硬筆ペン習字という言い方は、硬筆の中でもペンを使う練習であることを強調した呼び方です。

検定の名前では「硬筆書写」という言葉が使われます。

一般財団法人 日本書写技能検定協会が実施する硬筆書写技能検定は、ペン字の目標としてよく選ばれています。

検定のことは硬筆書写技能検定とは?で、級ごとの目安と勉強の進め方を紹介しています。

楷書・行書・草書の違いも知っておくと楽

ペン習字では、書体の名前もよく出てきます。

書体の目安

楷書は一画ずつ区切って書く書体です。
行書は点画がつながったり省略されたりする書体で、草書はさらに大きく省略・変形します。

最初は楷書から入り、慣れてきたら行書へ進む流れが一般的です。

この順番は楷書と行書の違いで詳しく紹介しています。

きれいな字は4つの要素でできている?どこから直すか自己診断

先に結論

きれいに見える字は「形・大きさ・並び・速さ」の4つで決まります。
自分がどれでつまずいているかが分かると、練習する順番がはっきりします。

『字がきれいになりたい』と思っても、何が足りないのかはなかなか分かりませんよね。

実は、字の印象は1文字の形だけで決まるわけではありません。

字の大きさのそろい方や、行がまっすぐ並んでいるかでも、読みやすさは大きく変わります。

きれいな字を形・大きさ・並び・速さの4つに分け、どこから直すかを示した図解

4つの要素の意味

要素見るところ整っている状態の目安
形1文字ずつの線の向き・長さ横画がやや右上がりで、止め・払いがはっきりしている
大きさ文字どうしの大きさの差漢字は大きめ、ひらがなは少し小さめでそろっている
並び字の中心と行のそろい字の中心が一本の線の上にあり、字間が等しい
速さ普段の速さで書いた時の形ゆっくり書いた時と急いだ時の差が小さい

自分の字で診断してみましょう

紙に自分の住所と名前を、普段の速さで書いてみてください。

次に、同じものをゆっくり丁寧に書きます。

2枚を並べて、下のチェックに当てはまるものを数えてみましょう。

4要素の自己診断
  • 横画が右下がりになっている字がある(形)
  • 払いが短く止まっている字が多い(形)
  • ひらがなが漢字と同じくらい大きい(大きさ)
  • 名字と名前で大きさが変わっている(大きさ)
  • 行が右や左に流れていく(並び)
  • 字と字の間がつまったり空いたりしている(並び)
  • 急いで書いた方だけ形がくずれる(速さ)

チェックが多くついた要素から手をつけると、少ない練習でも変化が見えやすくなります。

診断結果ごとの直し方

多くついた要素最初にやること参考になる記事
形横画の右上がりと止め・払いを見本で確かめるペン習字の書き方
大きさひらがなを漢字より一回り小さく書くペン習字のひらがな
並び下敷きのマス目に合わせ、字の中心をそろえる住所と名前をきれいに書くコツ
速さゆっくり書いた字を、少しずつ速くしていくペン習字の練習方法

形がくずれている場合は、持ち方や紙の置き方も一緒に見直してみてください。

意外と、ペンの角度を変えるだけで線が安定することもあるんです。

ペン習字の基本は何から?最初に覚えておきたい5つのこと

先に結論

ペン習字の基本は、持ち方・線の書き方・ひらがな・漢字・字配りの5つです。
この順番に進むと、一つ覚えるたびに次の練習が楽になります。

ペン習字の基本と聞くと、たくさんのルールを覚えなければいけないように思いますよね。

ただ、最初の段階で押さえておけばよいことは、それほど多くありません。

ペン習字の基本を持ち方から字配りまで5段階で進める流れの図解
基本を覚える順番
  1. ペンの持ち方と座り方を整える
  2. 横画・縦画・払い・止めなどの基本の線を書く
  3. ひらがなの形を一字ずつ覚える
  4. 漢字のへんとつくりのバランスを覚える
  5. 住所や名前など、何文字かを並べて書く

1. 持ち方と姿勢

ペンを軽く持ち、紙を少し傾けて置くと、線がまっすぐ引きやすくなります。

力を入れすぎず、指先で動かせる余裕を残しておくのがコツです。

持ち方の確かめ方はペン習字の持ち方と姿勢で、スマホを使ったセルフチェックとあわせて紹介しています。

2. 基本の線

横画はやや右上がりに、縦画はまっすぐ下ろすのが目安です。

最初は、ノートの余白に横線と縦線を何本か引くだけでも練習になります。

横線は左から右へ、少しだけ上がる気持ちで引いてみてください。

縦線は、上から下へ同じ速さで下ろすと、途中で曲がりにくくなります。

線の終わりを「止める」のか「払う」のか「はねる」のかを意識するだけで、字がしまって見えます。

3. ひらがな

文章の多くはひらがなでできているので、ひらがなが整うと文章全体が読みやすくなります。

ひらがなは漢字より少し小さめに書くと、文字の並びが落ち着きます。

例えば「の」「し」「つ」のように丸みのある字は、大きく書きすぎると目立ちます。

少し控えめに書くだけで、漢字とひらがなが混ざった文章がすっきり見えるんです。

4. 漢字

漢字は、へんとつくりの幅の割り振りで印象が変わります。

例えば「休」なら、にんべんを細めに、つくりを広めにとると安定して見えます。

漢字の練習はペン習字の漢字で、部首ごとに紹介しています。

5. 字配り

1文字ずつ整ってきたら、何文字かを並べて書く練習に進みます。

字の中心をそろえ、字と字の間を同じくらいにとると、行がまっすぐに見えます。

よくある失敗

最初から長い文章を書き写すと、どこが整っていないのか分からなくなりがちです。
名前や住所など短い文字から始めて、うまくいった形を確かめながら進めてみてください。

道具と学び方はどう選ぶ?独学と通信講座の違い

先に結論

道具は、普段使うボールペンで始めて大丈夫です。
学び方は、自分で直すところが分かるなら独学、自分の癖が分からないなら添削のある講座が向いています。

『専用のペンを買わないと始められないのかな』と思う方もいますよね。

実は、普段の字を整えたいなら、普段使っているボールペンで練習するのがいちばん近道です。

机の上に置かれた練習帳とボールペン・万年筆・筆ペンの様子

道具の選び方

道具向いている人ポイント
ボールペン書類や宛名の字を整えたい人0.5〜0.7ミリ前後が練習に使われることが多い(目安)
万年筆線の強弱も楽しみたい人軽い力で書けるので、力を抜く練習にもなる
筆ペンのし袋や芳名帳を書く人硬めのタイプと毛筆タイプがある
鉛筆書き直しながら形を覚えたい人消しながら形を確かめられる

道具ごとの違いはペン習字のペンの選び方で、用途別に紹介しています。

始める前に用意しておきたいもの

ペン以外に用意しておくと楽なものもあります。

用意しておくと便利なもの
  • 普段使っているボールペン
  • お手本になるドリルや練習帳
  • マス目や罫線の入った下敷き・練習用紙
  • 書いた字を見比べるための赤ペン

お手本は、なぞり書きができるものと、横に見ながら書くものがあります。

最初はなぞり書きで形をつかみ、慣れてきたら見ながら書く練習に移ると無理がありません。

ドリルや教本の選び方はペン習字のドリル・教本の選び方で紹介しています。

ダイソーやセリアなどの100均でも、なぞり書きの練習帳が売られていることがあります。

品ぞろえは店舗や時期で違うので、気軽に試してみたい時の選択肢として覚えておくとよいですよ。

独学と通信講座はどう違う?

ペン習字の学び方は、大きく分けて独学と講座の2つがあります。

学び方合う人気をつけたいこと
ドリル・教本で独学自分のペースで進めたい人自分の癖に気づきにくい
動画を見て独学書く手の動きを見たい人見るだけで書かずに終わりやすい
通信講座添削で直すところを知りたい人提出の期限に合わせて時間をとる
教室に通うその場で直してもらいたい人通う時間と場所が合うかを確かめる

独学でも、お手本と自分の字を重ねて比べる習慣があれば、ちゃんと上達していけます。

ただ、どの線がずれているのかは、自分ではなかなか分からないものです。

例えば、こんな声はよく聞きます。

「お手本どおりに書いたつもりなのに、何かが違う」
「でも、どこを直せばいいのかが分からない」

独学で練習している方ほど、このもどかしさを感じやすいものです。

お手本の上に自分の字を重ねてみて、ずれている線に赤ペンで印をつけるだけでも、気づける点は増えます。

こうした状態で止まってしまうなら、添削で直すところを教えてもらえる講座が助けになります。

通信講座の例

例えば四谷学院通信講座の55段階ボールペン字講座は、標準学習期間3ヶ月で、添削課題が全18回あると案内されています。

名前と住所の添削から始まり、基本点画・カタカナ、ひらがな、漢字、実用文書と行書へと進む流れです。

パイロットペン習字通信講座は期間1年間・添削指導が全12回で、主に万年筆を使って学ぶと案内されています。

講座の内容や受講料は時期で変わるので、公式サイトや資料で確認しておきましょう。

講座ごとの違いはペン習字の通信講座の選び方で、比べるポイントを紹介しています。

自分の字の癖は、自分ではなかなか気づけません。

添削のある講座の資料を一度見ておくと、独学で続けるか講座にするかを決めやすくなります。

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四谷学院通信講座の55段階ボールペン字講座は、標準学習期間3ヶ月・添削課題は全18回。名前と住所の添削から始まり、基本点画・ひらがな・漢字・実用の手紙やハガキまで、小さなステップで順に学べると案内しています。

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受講料・支払い方法・サポート期間の詳細は公式サイトでご確認ください。

目標を決めると続けやすい

『何となく練習していると、途中で手が止まってしまう』という方もいますよね。

そんな時は、目標を一つ決めておくと続けやすくなります。

目標の例
  • 年賀状の宛名を自分で書けるようにする
  • 書類の住所と名前を整える
  • のし袋の名前を筆ペンで書く
  • 硬筆書写技能検定の級を受ける

硬筆書写技能検定は、6級・5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級に分かれています。

受検資格に学歴や年齢の制限はなく、年3回実施されています。

詳しい案内は日本書写技能検定協会の公式サイトで確認できます。

ペン習字のよくある相談

先に結論

道具や書体の悩みは、「今の目的に合っているか」で考えると答えが出やすくなります。

ここでは、ペン習字を始める前によく寄せられる相談を3つ取り上げます。

鉛筆で練習しても大丈夫?

市販のペン習字の本を買って、鉛筆で練習してもよいのか迷う、という相談があります。

結論から言うと、形を覚える段階なら鉛筆でも大丈夫です。

消して書き直せるので、お手本と比べながら形を整えるのに向いています。

ただ、普段はボールペンで書く方なら、慣れてきたらボールペンに持ち替えてみてください。

鉛筆は紙との摩擦があるので、同じ形をボールペンで書くと線の感じが変わります。

持ち替えのタイミング

お手本と並べて違和感が少なくなったら、ボールペンに替える目安です。
鉛筆で覚えた形を、普段のペンで書けるか確かめておきましょう。

毛筆と硬筆、どちらを習うか迷う

子どもに習字とペン字のどちらを習わせるか迷う、という相談も目立ちます。

これは大人の方にも当てはまる悩みですよね。

決め手は「どんな場面の字を整えたいか」です。

整えたい字向いている練習
学校のノート・書類・宛名硬筆(ペン習字)
作品づくり・筆の表書き毛筆(書道)
のし袋や芳名帳だけ筆ペンの練習

毎日の書き物を整えたいなら、硬筆のペン習字から始める方が成果が見えやすいです。

お手本の書体が自分の好みと合わない

お手本の書体が自分の思う「美しい字」と違って、練習に身が入らない、という声もあります。

この気持ちはよく分かります。

お手本には、教える人や講座ごとに書きぶりの違いがあります。

もし合わないと感じたら、いくつかのお手本を見比べて、自分が書きたいと思える字を選ぶのがおすすめです。

パイロットの講座のように、書きぶりの違う系統から選べる講座もあります。

どのお手本でも、横画の向きや字の中心など、基本の考え方は共通しています。

よくある質問

ペン習字と書道は何が違いますか?

ペン習字はボールペンや万年筆など先の硬いペンで字を整える練習で、書道は筆と墨で書きます。日常の宛名や書類の字を整えたいなら、ペン習字の方が直結します。

ペン習字の基本は何から覚えればいいですか?

持ち方と姿勢、横画や払いなどの基本の線、ひらがな、漢字、字配りの順に進めると分かりやすいです。まずは自分の名前と住所から練習してみてください。

硬筆とペン習字は同じ意味ですか?

硬筆は鉛筆やボールペンなど先の硬い筆記具で書くこと全体を指します。ペン習字はその中で、ペンを使って字を整える練習を指すことが多いです。

1日にどれくらい練習すればいいですか?

長い時間より、毎日少しずつ続ける方が形は身につきやすいです。例えば四谷学院の55段階ボールペン字講座は、1日20分程度の学習を目安として案内しています。

独学と通信講座はどちらがいいですか?

お手本と自分の字を比べて直すところが分かるなら独学でも進められます。自分の癖が分からない、続けられるか不安という場合は、添削のある講座の資料を見比べてみてください。

まとめ

この記事の要点
  • ペン習字は、普段のペンで整った字を書くための練習
  • 硬筆は先の硬い筆記具で書くこと全体で、ペン習字はその一部
  • きれいな字は形・大きさ・並び・速さの4つで決まる
  • 基本は持ち方・線・ひらがな・漢字・字配りの順に進める
  • 自分の癖が分からない時は、添削のある講座も選択肢になる

まずは今日、自分の名前と住所を普段の速さで書いて、4つの要素のどこでつまずいているかを確かめてみてください。

ペン習字ガイド

ペン習字ガイド 編集部

大人のペン習字の始め方、ひらがな・漢字・数字の書き方、ボールペン・万年筆・筆ペンの選び方、独学と通信講座での学び方、硬筆書写技能検定までを整理しているペン習字の情報サイトです。 公式サイト

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