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字の形を練習しているのに、線がふらついたり、思った方向に払えなかったりすることはありませんか。『もしかして持ち方が悪いのかな』と気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、ペン習字の持ち方は「ペンの角度・指の位置・紙の傾き・座る位置」の4点を整えるだけで、書きやすさが変わります。この記事では、その4点を鏡やスマホで確かめる方法まで分かります。
ペン習字の持ち方の基本は?3本の指で軽く支える
ペンは、親指・人差し指・中指の3本で軽く支えるのが基本です。
強く握らず、指先でペン先を動かせる余裕を残しておきましょう。
ペンの持ち方は、子どもの頃に覚えたまま、という方がほとんどですよね。
ペン習字で目安にされる持ち方は、次のような形です。

- 親指と人差し指でペンを軽くつまむ
- 中指の横にペンを乗せて、下から支える
- 薬指と小指は軽く曲げて、中指に添える
- ペンの上の方を、人差し指の付け根あたりに預ける
- ペン先から指先まで、少し間をあけて持つ
持ち方の目安を表で確かめる
| 見るところ | 目安 | ずれている時のサイン |
|---|---|---|
| 指の位置 | ペン先から少し離れたところを持つ | 指先が紙に当たる・ペン先が見えない |
| 力の入れ方 | 軽くつまむ程度 | 指の先が白くなる・紙に跡が残る |
| ペンの角度 | 紙に対して寝かせすぎず立てすぎない | 線がかすれる・引っかかる |
| 人差し指の形 | ゆるく曲がっている | 指の関節が反り返っている |
ペン先に近すぎるところを持つと、手元が見えにくくなります。
逆に遠すぎると、ペン先が安定しません。
指先からペン先まで、少し間があるくらいがちょうどよいですよ。
力を抜くと線が変わる
『丁寧に書こうとすると、つい力が入ってしまう』という方も多いですよね。
「ゆっくり書けば整うのに、急ぐと線が太くなってしまう」という時も、力の入れすぎが原因のことがあります。
実は、ペンを強く握るほど、指先の細かい動きがしにくくなるんです。
払いを最後まで伸ばしたり、横画を少し右上がりに引いたりするには、指が自由に動く余裕が必要です。
ペンを持った手を、誰かに軽く引かれたらするっと抜けるくらいが、力加減の目安になります。
ボールペンと万年筆で持ち方は変わる?
基本の持ち方は、ボールペンでも万年筆でも同じです。
ただ、ペンを紙に当てる角度の感じ方は少し違います。
| ペン | 角度の目安 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| ボールペン | やや立て気味でも書ける | 立てすぎると線が細く硬くなる |
| 万年筆 | やや寝かせ気味にする | ペン先の向きをねじらず、まっすぐ当てる |
| 筆ペン | 立て気味にする | 穂先を紙に軽く当て、押しつけない |
万年筆は、ペン先の表を上に向けたまま書くのが目安です。
軸を回して持つと、インクが出にくくなることがあるので気をつけましょう。
書きやすい姿勢と紙の置き方
姿勢は、背筋を伸ばして机から少し離れて座るのが基本です。
紙は体の正面より少し利き手側に置き、少し傾けると線がまっすぐ引きやすくなります。
持ち方を整えても、姿勢や紙の置き方がずれていると、字は思うように書けません。
字を書く時の体と紙の関係も、一緒に確かめておきましょう。
座り方の目安
- 椅子に深く腰かけて、背筋を伸ばしている
- 机とお腹の間に、こぶし1つ分ほどの間がある
- 両足の裏が床についている
- 利き手でない方の手で、紙を軽く押さえている
- 紙と目の間に、ほどよい距離がある
顔を紙に近づけすぎると、字全体のバランスが見えにくくなります。
少し引いた位置から見る方が、字の中心や行のそろいに気づきやすいんです。
紙の置き方と傾き
| 書く向き | 紙の置き方の目安 |
|---|---|
| 横書き | 体の正面より少し利き手側に置き、紙を少し傾ける |
| 縦書き | 体の正面に置き、書いている行が体の中心に来るよう紙を動かす |
| はがき・封筒 | 小さいので、書く行に合わせてこまめに紙を動かす |
右利きの方の横書きなら、紙の左上を少し上げるように傾けると、横画が引きやすくなります。
ただ、傾ける角度は人によって合う角度が違います。
何度か紙の角度を変えて書いてみて、横画がいちばん引きやすい角度を探してみてください。
左利きの場合の紙の置き方
左利きの方は、右利きとは反対に考えると分かりやすいです。
横書きなら、紙を体の正面より少し左側に置き、紙の右上を少し上げるように傾けてみてください。
書いた字を手でこすらないよう、紙の位置を少し下げて、手が字の下側を通るようにすると書きやすくなります。
インクが乾きやすいペンを選ぶのも、一つの工夫です。
書き進めると、手が紙の端の方に移っていきますよね。
手を伸ばして書くより、紙の方を動かして、いつも同じ位置で書く方が形がそろいます。
4つのポイントを鏡やスマホで確かめるセルフチェック
持ち方と姿勢は、自分の目では見えにくいところです。
スマホで手元を撮って、ペンの角度・指の位置・紙の傾き・座る位置の4点を確かめてみましょう。
『自分の持ち方が合っているのか、よく分からない』と思いますよね。
書いている最中は、目が字に集中しているので、自分の手の形まで見ている余裕はありません。
だからこそ、外から見て確かめる方法が役に立つんです。

セルフチェックのやり方
- スマホを横に置き、手元とペンが写るように動画を撮る
- 名前と住所を、普段の速さで書く
- もう一度、正面の少し上から、紙と手元が写るように撮る
- 撮った動画を止めながら、4つのポイントを確かめる
- 気になったところを1つだけ直して、もう一度撮る
鏡を使う場合は、机の横に鏡を立てて、書いている手の横からの形を見てみてください。
鏡なら、書きながらその場で手の形を確かめられるのがよいところです。
一方で、書いている最中に鏡を見ると、字の方がおろそかになりがちです。
最初の数行は鏡で手の形を確かめ、形が決まったら字に集中する、という使い分けがおすすめです。
撮った動画や鏡で確かめた結果は、日付と一緒にメモしておきましょう。
1週間後にもう一度撮って見比べると、手の形が少しずつ変わってきたことに気づけますよ。
4つのポイントの見方
| ポイント | どこから撮るか | 確かめること |
|---|---|---|
| ペンの角度 | 横から | 紙に対して寝かせすぎ・立てすぎになっていないか |
| 指の位置 | 横から | ペン先から少し離れたところを持っているか |
| 紙の傾き | 正面の上から | 書く向きに合った角度になっているか |
| 座る位置 | 横から | 背筋が伸び、顔が紙に近づきすぎていないか |
撮った動画で見つかりやすいずれ
実際に撮ってみると、思っていたのと違う手の形に驚くかもしれません。
よく見つかるずれと、その直し方を表にしました。
| 見つかったずれ | 直し方の目安 |
|---|---|
| ペン先のすぐ近くを持っている | 指を少し上にずらして持ち直す |
| 書くたびに顔が紙に近づく | 椅子に深く座り直し、背筋を伸ばす |
| 紙がまっすぐのまま | 紙を少し傾けて、横画が引きやすい角度を探す |
| 行が進むと手が伸びている | 紙を動かして、書く位置を体の前に戻す |
一度に4つ全部を直そうとすると、かえって書きにくくなってしまいます。
いちばん気になった1つから直して、慣れたら次のポイントに進むのがおすすめです。
持ち方の癖を直す時のコツ
長年の持ち方の癖は、すぐには変わりません。
練習の時間だけ新しい持ち方を意識して、少しずつ普段の書き物に広げていきましょう。
持ち方を変えると、最初はかえって字が書きにくくなることがあります。
これは、手が新しい形に慣れていないだけなので、心配しなくて大丈夫です。
持ち方を変え始めた頃は、こんなふうに感じることがよくあります。
「前の持ち方の方が、速く書けた気がする」
「新しい持ち方だと、線がまだ思った方向に行かない」
持ち方を一気に変えて、普段の書類まで新しい持ち方で書こうとすると、字がくずれて嫌になりがちです。
最初は練習の時間だけ、と決めておく方が続きます。
少しずつ直す進め方
| 段階 | やること |
|---|---|
| 最初の数日 | 基本の線だけを、新しい持ち方で書く |
| 慣れてきたら | 自分の名前を、新しい持ち方で書く |
| さらに慣れたら | 住所や短い文を、新しい持ち方で書く |
| 最後に | 普段のメモや書類でも、新しい持ち方を使う |
基本の線の書き方はペン習字の書き方で、5つのルールとあわせて紹介しています。
毎日の練習の組み立てはペン習字の練習方法を参考にしてみてください。
ペン選びで持ちやすさが変わることも
持ち方を直す時は、ペンの太さや軸の形も関係します。
細すぎる軸は指に力が入りやすく、太めの軸は軽く持ちやすいと感じる方もいます。
パイロットには、正しい持ち方がしやすいグリップの、ペン習字向けの万年筆もあります。
ペンの選び方はペン習字のペンの選び方で、用途別に紹介しています。
書く場面ごとの持ち方の工夫
普段の書き物では、机の高さや紙の大きさが練習の時と違うことがありますよね。
例えば立ったまま書類に記入する時は、紙を利き手でない方の手でしっかり押さえ、ペンを軽く持つことだけを意識してみてください。
はがきや封筒のように小さな紙は、書く行が体の正面に来るように、こまめに紙を動かすと書きやすくなります。
自分の癖が分からない時は
持ち方を整えても、字の癖がなかなか直らないこともありますよね。
字の癖は、持ち方だけでなく、線の向きや字の大きさなど、いくつもの要素が重なっています。
自分の字の癖は自分では気づきにくいので、添削のある講座の資料を見ておくと、独学と比べて判断しやすくなります。
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ペン習字の持ち方でよくある相談
持ち方は、字が整っていて書きやすいなら、無理に変えなくてもかまいません。
字の線がふらつく時に、見直す候補の一つとして考えましょう。
ここでは、持ち方についてよく寄せられる相談を取り上げます。
持ち方は直した方がいい?
一般的な持ち方に直そうとしても、何度やっても戻ってしまう、という相談があります。
結論から言うと、今の持ち方で字が整って見え、書きやすいなら、無理に変えなくても大丈夫です。
ただ、線がふらつく、払いが伸びない、といった悩みがあるなら、持ち方を見直す価値はあります。
その時も、全部を直そうとせず、「力を抜く」「ペン先から少し離して持つ」など、一つだけ変えてみてください。
持ち方を意識すると字がぎこちなくなる
持ち方を直そうと意識して書いていると、かえって字がぎこちなくなる、という相談もあります。
これは、持ち方を変え始めた方の多くが通る段階です。
新しい持ち方で、基本の線や名前など短いものから練習して、手を慣らしていきましょう。
慣れてくると、意識しなくても新しい持ち方で書けるようになっていきます。
練習用のペンはどれを選べばいい?
ペン習字を習い始める時、デスクペンやペン習字ペン、カクノのどれを選ぶか迷う、という相談もあります。
どれもパイロットのペンで、持ちやすさや書き味がそれぞれ違います。
講座や教室でペンの指定がある場合は、まずそれに合わせるのが安心です。
指定がなければ、実際に持ってみて、軽く持てて線が安定するものを選んでみてください。
それぞれの違いはパイロットのペン習字ペンで紹介しています。
よくある質問
ペン習字の持ち方で一番大事なことは何ですか?
ペンを強く握らず、親指・人差し指・中指の3本で軽く支えることです。指先が自由に動く余裕があると、払いや横画の向きを整えやすくなります。
持ち方を直すのにどれくらいかかりますか?
かかる期間は人によって違います。練習の時間だけ新しい持ち方で書き、慣れたら普段の書き物に広げていくと、無理なく移っていけます。
紙はまっすぐ置いた方がいいですか?
横書きなら、体の正面より少し利き手側に置き、少し傾けると横画が引きやすくなります。合う角度は人によって違うので、何度か試して探してみてください。
持ち方の確かめ方はありますか?
スマホで手元を横からと上から撮り、ペンの角度・指の位置・紙の傾き・座る位置を確かめる方法があります。気になった1つから直していきましょう。
まとめ
- ペンは親指・人差し指・中指の3本で軽く支える
- 背筋を伸ばして座り、紙は少し傾けて置く
- ペンの角度・指の位置・紙の傾き・座る位置をスマホで確かめる
- 持ち方の癖は、練習の時間から少しずつ直す
- 字が整って書きやすいなら、無理に変えなくてもよい
まずは今日、名前を書いている手元をスマホで撮って、4つのポイントを確かめてみてください。





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